関数 $f(x)$ が次のように定義されています。 $f(x) = \begin{cases} x^2 \sin(\frac{1}{x}) & (x \neq 0) \\ 0 & (x = 0) \end{cases}$ (1) $f(x)$ が微分可能であることを示す。 (2) $f(x)$ の導関数 $f'(x)$ が $x=0$ で連続でないことを示す。
2025/4/7
1. 問題の内容
関数 が次のように定義されています。
$f(x) = \begin{cases}
x^2 \sin(\frac{1}{x}) & (x \neq 0) \\
0 & (x = 0)
\end{cases}$
(1) が微分可能であることを示す。
(2) の導関数 が で連続でないことを示す。
2. 解き方の手順
(1) が微分可能であることを示す。
のとき、 は と の積で表されるので、微分可能です。微分すると、
次に、 における微分可能性を調べます。微分可能であるためには、極限
が存在する必要があります。
なので、
ここで、 なので、 となります。
かつ なので、挟みうちの原理より、
したがって、 となります。
よって、 は全ての で微分可能です。
(2) が で連続でないことを示す。
は、 のとき で、 のとき でした。
が で連続であるためには、 である必要があります。
(上記と同様の理由) ですが、 は存在しません。
したがって、 は存在しません。
なぜならとすると、であり、なのでとなるからです。
一方でとすると、であり、なのでとなるからです。
したがって、 は で連続ではありません。
3. 最終的な答え
(1) は微分可能である。
(2) は で連続ではない。