3次関数 $f(x) = x^3 + ax^2 + bx + c$ について、以下の問いに答えます。 (1) $f(x)$ が極値を持つための条件を求めます。 (2) $x = -1$ と $x = 3$ で極値を持ち、曲線 $y = f(x)$ が点 $(2, -12)$ を通るとき、$f(x)$ を求めます。

解析学3次関数微分極値
2025/3/6

1. 問題の内容

3次関数 f(x)=x3+ax2+bx+cf(x) = x^3 + ax^2 + bx + c について、以下の問いに答えます。
(1) f(x)f(x) が極値を持つための条件を求めます。
(2) x=1x = -1x=3x = 3 で極値を持ち、曲線 y=f(x)y = f(x) が点 (2,12)(2, -12) を通るとき、f(x)f(x) を求めます。

2. 解き方の手順

(1) f(x)f(x) が極値を持つための条件は、f(x)=0f'(x) = 0 となる xx が少なくとも2つ存在すること、つまり、f(x)=0f'(x) = 0 が異なる2つの実数解を持つことです。まず、f(x)f(x) を微分します。
f(x)=3x2+2ax+bf'(x) = 3x^2 + 2ax + b
f(x)=0f'(x) = 0 が異なる2つの実数解を持つためには、判別式 DD が正である必要があります。
D=(2a)24(3)(b)=4a212bD = (2a)^2 - 4(3)(b) = 4a^2 - 12b
したがって、 4a212b>04a^2 - 12b > 0 より a2>3ba^2 > 3b が極値を持つための条件です。
(2) x=1x = -1x=3x = 3 で極値を持つので、f(1)=0f'(-1) = 0f(3)=0f'(3) = 0 が成り立ちます。
f(1)=3(1)2+2a(1)+b=32a+b=0f'(-1) = 3(-1)^2 + 2a(-1) + b = 3 - 2a + b = 0
f(3)=3(3)2+2a(3)+b=27+6a+b=0f'(3) = 3(3)^2 + 2a(3) + b = 27 + 6a + b = 0
これらの連立方程式を解きます。
32a+b=03 - 2a + b = 0 より b=2a3b = 2a - 3
27+6a+b=027 + 6a + b = 0 に代入して 27+6a+2a3=027 + 6a + 2a - 3 = 0
8a=248a = -24 より a=3a = -3
b=2(3)3=9b = 2(-3) - 3 = -9
したがって、f(x)=x33x29x+cf(x) = x^3 - 3x^2 - 9x + c となります。
曲線 y=f(x)y = f(x) が点 (2,12)(2, -12) を通るので、f(2)=12f(2) = -12 が成り立ちます。
f(2)=(2)33(2)29(2)+c=81218+c=22+c=12f(2) = (2)^3 - 3(2)^2 - 9(2) + c = 8 - 12 - 18 + c = -22 + c = -12
c=10c = 10
よって、f(x)=x33x29x+10f(x) = x^3 - 3x^2 - 9x + 10 となります。

3. 最終的な答え

(1) a2>3ba^2 > 3b
(2) f(x)=x33x29x+10f(x) = x^3 - 3x^2 - 9x + 10

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