AさんとBさんが繰り返し対戦し、Aさんの勝つ確率が常に $1/3$ であるとき、先に3勝した方を優勝とする。 (1) Aさんが5回戦目で優勝する確率を求める。 (2) Aさんが5回戦目で優勝するとき、1,2回戦ともBさんが勝っていた条件付き確率を求める。

確率論・統計学確率条件付き確率二項分布
2025/3/6

1. 問題の内容

AさんとBさんが繰り返し対戦し、Aさんの勝つ確率が常に 1/31/3 であるとき、先に3勝した方を優勝とする。
(1) Aさんが5回戦目で優勝する確率を求める。
(2) Aさんが5回戦目で優勝するとき、1,2回戦ともBさんが勝っていた条件付き確率を求める。

2. 解き方の手順

(1) Aさんが5回戦目で優勝するためには、5回戦目にAさんが勝ち、それまでの4回戦でAさんが2勝していなければならない。
4回戦でAさんが2勝する確率は、二項分布を用いて 4C2(1/3)2(2/3)2_4C_2 (1/3)^2 (2/3)^2 と表せる。
5回戦目にAさんが勝つ確率は 1/31/3 である。
したがって、Aさんが5回戦目で優勝する確率は 4C2(1/3)2(2/3)2(1/3)_4C_2 (1/3)^2 (2/3)^2 (1/3) で計算できる。
4C2=4!2!2!=4×32×1=6_4C_2 = \frac{4!}{2!2!} = \frac{4 \times 3}{2 \times 1} = 6 より、
4C2(1/3)2(2/3)2(1/3)=6×(1/9)×(4/9)×(1/3)=6×4/(9×9×3)=24/243=8/81_4C_2 (1/3)^2 (2/3)^2 (1/3) = 6 \times (1/9) \times (4/9) \times (1/3) = 6 \times 4 / (9 \times 9 \times 3) = 24 / 243 = 8/81
(2) Aさんが5回戦目で優勝し、かつ1,2回戦でBさんが勝つ確率は、1,2回戦でBさんが勝ち、3,4回戦でAさんが2回勝ち、5回戦でAさんが勝つ確率である。これは、(2/3)×(2/3)×(1/3)×(1/3)×(1/3)×2C2=(4/9)(1/9)(1/3)(1)=4/243(2/3) \times (2/3) \times (1/3) \times (1/3) \times (1/3) \times {}_2C_2 = (4/9) (1/9) (1/3) (1)= 4/243である。
Aさんが5回戦目で優勝する確率は(1)で求めたように8/81=24/2438/81 = 24/243である。
求める条件付き確率は、P(Aが5回戦で優勝1,2回戦でBが勝利)P(Aが5回戦で優勝)=4/24324/243=424=16\frac{P(\text{Aが5回戦で優勝} \cap \text{1,2回戦でBが勝利})}{P(\text{Aが5回戦で優勝})} = \frac{4/243}{24/243} = \frac{4}{24} = \frac{1}{6}

3. 最終的な答え

(1) 881\frac{8}{81}
(2) 16\frac{1}{6}

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