三角形ABCにおいて、$AB=10$, $BC=10\sqrt{3}$, $C=30^\circ$のとき、$CA$の長さを求め、$CA$の値に応じて角$A$と角$B$の大きさを求める問題です。

幾何学三角形余弦定理正弦定理角度辺の長さ
2025/4/7

1. 問題の内容

三角形ABCにおいて、AB=10AB=10, BC=103BC=10\sqrt{3}, C=30C=30^\circのとき、CACAの長さを求め、CACAの値に応じて角AAと角BBの大きさを求める問題です。

2. 解き方の手順

まず、余弦定理を用いてCACAの長さを求めます。
CA=xCA = x とおくと、
(103)2=102+x2210xcos30(10\sqrt{3})^2 = 10^2 + x^2 - 2 \cdot 10 \cdot x \cdot \cos 30^\circ
300=100+x220x32300 = 100 + x^2 - 20x \cdot \frac{\sqrt{3}}{2}
x2103x200=0x^2 - 10\sqrt{3}x - 200 = 0
これを解くと、
x=103±(103)24(1)(200)2=103±300+8002=103±11002=103±10112=53±511x = \frac{10\sqrt{3} \pm \sqrt{(10\sqrt{3})^2 - 4(1)(-200)}}{2} = \frac{10\sqrt{3} \pm \sqrt{300 + 800}}{2} = \frac{10\sqrt{3} \pm \sqrt{1100}}{2} = \frac{10\sqrt{3} \pm 10\sqrt{11}}{2} = 5\sqrt{3} \pm 5\sqrt{11}
xxは正の数なので、x=53+511x = 5\sqrt{3} + 5\sqrt{11}またはx=51153x = 5\sqrt{11} - 5\sqrt{3}.
535(1.732)=8.665\sqrt{3} \approx 5(1.732) = 8.66
5115(3.317)=16.5855\sqrt{11} \approx 5(3.317) = 16.585
511537.9255\sqrt{11}-5\sqrt{3} \approx 7.925
511+5325.2455\sqrt{11}+5\sqrt{3} \approx 25.245
正弦定理より、ABsinC=BCsinA\frac{AB}{\sin C} = \frac{BC}{\sin A}だから、
10sin30=103sinA\frac{10}{\sin 30^\circ} = \frac{10\sqrt{3}}{\sin A}
sinA=103sin3010=1031210=32\sin A = \frac{10\sqrt{3} \sin 30^\circ}{10} = \frac{10\sqrt{3} \cdot \frac{1}{2}}{10} = \frac{\sqrt{3}}{2}
A=60A = 60^\circ または A=120A = 120^\circ
(1) CA=51153CA = 5\sqrt{11} - 5\sqrt{3}のとき、
A=60A=60^\circなので、 B=180(30+60)=90B = 180^\circ - (30^\circ + 60^\circ) = 90^\circ
(2) CA=511+53CA = 5\sqrt{11} + 5\sqrt{3}のとき、
A=120A=120^\circなので、B=180(30+120)=30B = 180^\circ - (30^\circ + 120^\circ) = 30^\circ

3. 最終的な答え

CA=51153CA = 5\sqrt{11} - 5\sqrt{3} または 511+535\sqrt{11} + 5\sqrt{3}
51153<511+535\sqrt{11} - 5\sqrt{3} < 5\sqrt{11} + 5\sqrt{3}
CA=51153CA = 5\sqrt{11} - 5\sqrt{3}のとき、A=60A = 60^\circ, B=90B = 90^\circ
CA=511+53CA = 5\sqrt{11} + 5\sqrt{3}のとき、A=120A = 120^\circ, B=30B = 30^\circ

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