実数 $a$ に対して、連立不等式 $\begin{cases} |x-3| > 4 \\ |2x-a| < 3 \end{cases}$ について、 (1) $a=14$ のとき、連立不等式の解を求め、解が同じとなる2次不等式を求める。 (2) $a$ が正の奇数のとき、連立不等式が解をもたないような $a$ の値を求める。 (3) $a>6$ のとき、関数 $f(x) = |x-3| - |2x-a|$ に対して、$f(x) \ge 0$ の解を求め、三角形ABCの面積が6となるような $a$ の値を求める。
2025/4/7
1. 問題の内容
実数 に対して、連立不等式
について、
(1) のとき、連立不等式の解を求め、解が同じとなる2次不等式を求める。
(2) が正の奇数のとき、連立不等式が解をもたないような の値を求める。
(3) のとき、関数 に対して、 の解を求め、三角形ABCの面積が6となるような の値を求める。
2. 解き方の手順
(1) のとき、
不等式①は より、 または なので、 または 。
したがって、アイは , ウは 。
不等式②は より、 なので、。したがって、。
したがって、エは , オカは , キは 。
連立不等式の解は、 かつ ( または ) なので、, より、。
したがって、エは , オカは , キは 。
解が となる2次不等式は、、つまり 。
より 。
したがって、クケは , コサシは , スは (つまり )。
(2) 不等式①は または 。
不等式②は より、 なので、。したがって、。
連立不等式が解をもたない条件は、
または
つまり、 または
または
は正の奇数なので、 である必要がある。
連立不等式が解をもつ条件は、
かつ 。
かつ
かつ
これはありえない。
連立不等式が解をもたない条件は、
または 。
正の奇数なので、。
が正の奇数で、 となることはないので、。
であれば連立不等式は解を持つ。
かつ
かつ
かつ
では解を持つ。
したがって、 の奇数と、 の奇数では解を持つ。
なら解を持つ。
のとき、
のとき、
となる奇数では解を持たない。
問題に書かれていませんが、 の範囲が限定されているはずです。 に上限がないと、解なしとなる は無限に存在するので。
ここでは、 という条件を追加して考えることにします。
このとき、 が解をもたない正の奇数となるので、セは 。
(3)
のとき、
解が となる場合、
より、 なので、
したがって、
ソは , タは , チは 。
(since )
したがって、
の面積は
または
より
ツテは
3. 最終的な答え
(1) アイ: -1, ウ: 7, エ: 7, オカ: 17/2, キ: 17/2, クケ: 31, コサシ: 119, ス: 1 ( < )
(2) セ: 2 (ただし、 の場合)
(3) ソ: 3, タ: 3, チ: 3, ツテ: 12