各方程式に対して、以下の手順で解を求めます。
(1) 2x+5y=3 まず、特殊解を求めます。2(−1)+5(1)=3 なので、x0=−1, y0=1 は一つの解です。 次に、一般解を求めます。2x+5y=3 と 2(−1)+5(1)=3 の差をとると、 2(x+1)+5(y−1)=0 となります。 変形すると、2(x+1)=−5(y−1) となります。 2と5は互いに素なので、x+1=5k, y−1=−2k (kは整数) と書けます。 したがって、x=5k−1, y=−2k+1 が一般解となります。 (2) 3x−5y=214 まず、特殊解を求めます。 3(73)−5(1)=214 なので、x0=73, y0=1 は一つの解です。 次に、一般解を求めます。3x−5y=214 と 3(73)−5(1)=214 の差をとると、 3(x−73)−5(y−1)=0 となります。 変形すると、3(x−73)=5(y−1) となります。 3と5は互いに素なので、x−73=5k, y−1=3k (kは整数) と書けます。 したがって、x=5k+73, y=3k+1 が一般解となります。 (3) 231x−533y=2 まず、231 と 533 の最大公約数をユークリッドの互除法で求めます。
533=2⋅231+71 231=3⋅71+18 71=3⋅18+17 18=1⋅17+1 17=17⋅1+0 したがって、最大公約数は 1 です。
この式を満たす整数解が存在するため、特殊解を求めます。
1=18−17=18−(71−3⋅18)=4⋅18−71=4⋅(231−3⋅71)−71=4⋅231−13⋅71=4⋅231−13⋅(533−2⋅231)=30⋅231−13⋅533 231(30)−533(13)=1 したがって、231(60)−533(26)=2 より、x0=60, y0=26 は一つの解です。 次に、一般解を求めます。231x−533y=2 と 231(60)−533(26)=2 の差をとると、 231(x−60)−533(y−26)=0 となります。 変形すると、231(x−60)=533(y−26) となります。 231と533は互いに素なので、x−60=533k, y−26=231k (kは整数) と書けます。 したがって、x=533k+60, y=231k+26 が一般解となります。 (4) 491x−321y=231 まず、491 と 321 の最大公約数をユークリッドの互除法で求めます。
491=1⋅321+170 321=1⋅170+151 170=1⋅151+19 151=7⋅19+18 19=1⋅18+1 18=18⋅1+0 したがって、最大公約数は 1 です。
1=19−18=19−(151−7⋅19)=8⋅19−151=8⋅(170−151)−151=8⋅170−9⋅151=8⋅170−9⋅(321−170)=17⋅170−9⋅321=17⋅(491−321)−9⋅321=17⋅491−26⋅321 491(17)−321(26)=1 したがって、491(17⋅231)−321(26⋅231)=231 より、x0=17⋅231, y0=26⋅231 は一つの解です。x0=3927, y0=6006. 次に、一般解を求めます。491x−321y=231 と 491(3927)−321(6006)=231 の差をとると、 491(x−3927)−321(y−6006)=0 となります。 変形すると、491(x−3927)=321(y−6006) となります。 491と321は互いに素なので、x−3927=321k, y−6006=491k (kは整数) と書けます。 したがって、x=321k+3927, y=491k+6006 が一般解となります。 (5) 4x+2y=3 2(2x+y)=3 となります。 左辺は偶数ですが、右辺は奇数であるため、この方程式を満たす整数解は存在しません。