4点A, B, C, Dが同一円周上にあるための条件は、円周角の定理の逆が成り立つことです。すなわち、線分BCに対して、∠BAC=∠BDC または ∠ABC=∠ADC が成立することを確認します。 また、対角の和が180度になることでも判断できます。
(ア)
∠BAC=90∘、∠BDC=90∘なので、∠BAC=∠BDC が成り立ちます。したがって、4点A, B, C, Dは同一円周上にあります。 (イ)
∠ABC が不明であるため、∠ADCを求めます。 四角形の内角の和は360度であるから、
∠ADC=360∘−70∘−110∘−55∘=125∘ ∠ABC+∠ADC=110∘+55∘=70∘+125∘=195∘ となり、180∘ とは異なるため、4点A, B, C, Dは同一円周上にありません。 (ウ)
∠ABC=45∘なので、∠ADCを求めます。 ∠ACB=180∘−55∘−55∘=70∘ 三角形の内角の和は180度より、180∘なので、∠BAC=180∘−∠ABC−∠ACBを求めます。 ∠BAC=180∘−45∘−70∘=65∘ ∠ADB=25∘ ∠ADC=25∘+65∘=90∘ 45∘=90∘ したがって、4点A, B, C, Dは同一円周上にありません。