$\sqrt{5}$ が無理数であることを用いて、$\sqrt{15} - \sqrt{3}$ が無理数であることを証明する問題です。証明の穴埋め形式になっています。

数論無理数背理法平方根証明
2025/4/8

1. 問題の内容

5\sqrt{5} が無理数であることを用いて、153\sqrt{15} - \sqrt{3} が無理数であることを証明する問題です。証明の穴埋め形式になっています。

2. 解き方の手順

背理法を用いて証明します。
153\sqrt{15} - \sqrt{3} が無理数でないと仮定すると、153\sqrt{15} - \sqrt{3} は有理数である。(ケ)
153=r\sqrt{15} - \sqrt{3} = r (rrは有理数) とおくと、 (153)2=r2(\sqrt{15} - \sqrt{3})^2 = r^2 となります。
(153)2=152153+3=18245=18295=1865(\sqrt{15} - \sqrt{3})^2 = 15 - 2\sqrt{15}\sqrt{3} + 3 = 18 - 2\sqrt{45} = 18 - 2\sqrt{9 \cdot 5} = 18 - 6\sqrt{5}
したがって、1865=r218 - 6\sqrt{5} = r^2 となります。
65=r218-6\sqrt{5} = r^2 - 18
5=18r26\sqrt{5} = \frac{18 - r^2}{6} (コ)
rr は有理数より、18r26\frac{18 - r^2}{6} も有理数です。
よって、5\sqrt{5} が無理数であることに矛盾する。(サ)
したがって、153\sqrt{15} - \sqrt{3} は無理数である。(シ)
ケの選択肢は「有理数」または「無理数」なので、上記より「有理数」です。
コは上記より 5 \sqrt{5}です
サの選択肢は、5 \sqrt{5}
シの選択肢は「有理数」または「無理数」なので、上記より「無理数」です。

3. 最終的な答え

ケ:有理数
コ:5\sqrt{5}
サ:5\sqrt{5}
シ:無理数

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