関数 $f(x) = 2\sin^2 x + 4\sin x + 3\cos 2x$ について、 (1) $t = \sin x$ とするとき、$f(x)$ を $t$ の式で表す。 (2) $f(x)$ の最大値と最小値を求め、そのときの $x$ の値をすべて求める。ただし、$0 \le x < 2\pi$ である。 (3) 方程式 $f(x) = a$ の相異なる解が4個であるような実数 $a$ の値の範囲を求める。
2025/4/8
1. 問題の内容
関数 について、
(1) とするとき、 を の式で表す。
(2) の最大値と最小値を求め、そのときの の値をすべて求める。ただし、 である。
(3) 方程式 の相異なる解が4個であるような実数 の値の範囲を求める。
2. 解き方の手順
(1) とする。
を で表す。
を利用すると、
よって、
(2)
ここで、 であり、 なので、 である。
は のとき最大値4をとる。 より、
は のとき最小値 をとる。 より、
(3) の解が4個となるのは、 の範囲で、 に関する方程式 が に異なる2つの解を持つときである。
を変形して、 となる。
かつ を解く。
かつ
かつ
かつ
かつ
よって、
また、最大値 は の最大値であるため
を解く代わりに、
をグラフで考える。 と の交点の個数を調べる。
のとき となるため、 のとき , のとき となる。
は で最大値 をとる。
なので、 が1つの値を取ると、 であれば は1つの値に定まるが、 が1つの値を取るときに、 が2つの値を取ることがある。
が の範囲で2つの異なる解を持てば良い。
の範囲は
3. 最終的な答え
(1)
(2) 最大値: 4 (x = )、最小値: -5 (x = )
(3)