2次関数 $y = ax^2$ のグラフが点 A(4, 2) を通っている。y軸上に点 B を AB = OB (Oは原点)となるようにとる。このとき、以下の問いに答えよ。 (1) 点 B の y 座標を求めよ。 (2) ∠OBA の二等分線の式を求めよ。 (3) 2次関数のグラフ上に点 C をとり、ひし形 OCAD をつくる。点 C の x 座標を $t$ とするとき、$t$ が満たすべき2次方程式を求めよ。また、$t$ の値を求めよ。

代数学二次関数幾何二次方程式ひし形
2025/4/8

1. 問題の内容

2次関数 y=ax2y = ax^2 のグラフが点 A(4, 2) を通っている。y軸上に点 B を AB = OB (Oは原点)となるようにとる。このとき、以下の問いに答えよ。
(1) 点 B の y 座標を求めよ。
(2) ∠OBA の二等分線の式を求めよ。
(3) 2次関数のグラフ上に点 C をとり、ひし形 OCAD をつくる。点 C の x 座標を tt とするとき、tt が満たすべき2次方程式を求めよ。また、tt の値を求めよ。

2. 解き方の手順

(1) 点 A(4, 2) を y=ax2y = ax^2 に代入して、aa の値を求める。
2=a422 = a \cdot 4^2
2=16a2 = 16a
a=18a = \frac{1}{8}
したがって、y=18x2y = \frac{1}{8}x^2
点 B の座標を (0, b) とすると、
AB = OB より、
(40)2+(2b)2=(00)2+(b0)2\sqrt{(4-0)^2 + (2-b)^2} = \sqrt{(0-0)^2 + (b-0)^2}
16+(2b)2=b\sqrt{16 + (2-b)^2} = |b|
両辺を2乗して
16+(2b)2=b216 + (2-b)^2 = b^2
16+44b+b2=b216 + 4 - 4b + b^2 = b^2
204b=020 - 4b = 0
4b=204b = 20
b=5b = 5
よって、点 B の y 座標は 5。
(2) 点 B の座標は (0, 5) であるから、OB の長さは 5。
AB = OB = 5。
点 A の座標は (4, 2) なので、∠OBA の二等分線は、線分 OA の垂直二等分線と線分 OB の交点を通る直線である。
直線 OB 上の点B(0,5)と原点O(0,0)の中点(0, 5/2)を通る。
直線OAの方程式は、y=24x=12xy = \frac{2}{4}x = \frac{1}{2}x
直線OAに垂直な直線の傾きは-2
線分OAの中点(2, 1)を通る
求める直線の方程式は、y=2x+by = -2x + b と置くと
1=2(2)+b1 = -2(2) + b
1=4+b1 = -4 + b
b=5b = 5
よって、直線は y=2x+5y = -2x + 5
(3) 点 C は y=18x2y = \frac{1}{8}x^2 上の点なので、C の座標は (t,18t2)(t, \frac{1}{8}t^2) と表せる。
ひし形 OCAD より、OC = AD かつ OC // AD である。
OC = (t0)2+(18t20)2=t2+164t4\sqrt{(t-0)^2 + (\frac{1}{8}t^2 - 0)^2} = \sqrt{t^2 + \frac{1}{64}t^4}
Dの座標を(x, y)とすると
OC=DA\vec{OC} = \vec{DA}
(t,18t2)=(4x,2y)(t, \frac{1}{8}t^2) = (4-x, 2-y)
t=4xt = 4 - x より x=4tx = 4 - t
18t2=2y\frac{1}{8}t^2 = 2 - y より y=218t2y = 2 - \frac{1}{8}t^2
Dの座標は (4t,218t2)(4-t, 2-\frac{1}{8}t^2)
ひし形なのでOC = OA
t2+164t4=42+22=16+4=20\sqrt{t^2 + \frac{1}{64}t^4} = \sqrt{4^2 + 2^2} = \sqrt{16+4} = \sqrt{20}
両辺を2乗して
t2+164t4=20t^2 + \frac{1}{64}t^4 = 20
64t2+t4=128064t^2 + t^4 = 1280
t4+64t21280=0t^4 + 64t^2 - 1280 = 0
u=t2u = t^2 とすると
u2+64u1280=0u^2 + 64u - 1280 = 0
(u+80)(u16)=0(u + 80)(u - 16) = 0
u=80,16u = -80, 16
t2=80t^2 = -80 となることはないので、t2=16t^2 = 16
t=±4t = \pm 4
C は点 A と異なるので、t4t \ne 4 より t=4t = -4

3. 最終的な答え

(1) 5
(2) y=2x+5y = -2x + 5
(3) t4+64t21280=0t^4 + 64t^2 - 1280 = 0 , t=4t = -4

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