## 解答
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1. 問題の内容
(1) を0以上の整数とし、 のとき、不等式 が成り立つことを示す。
(2) を正の整数とするとき、次の極限値をそれぞれ求める。ただし、ロピタルの定理は使用しない。
、
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2. 解き方の手順
**(1) 不等式の証明**
数学的帰納法で証明する。
* **ステップ1:** のとき
を示す。
のとき、 のマクローリン展開は となる。
なので、 であるから、 が成り立つ。
* **ステップ2:** のとき、不等式が成り立つと仮定する。
すなわち、 が成り立つと仮定する。
* **ステップ3:** のとき、不等式が成り立つことを示す。
を示す。
のマクローリン展開より、
となる。
なので、 であるから、 が成り立つ。
したがって、数学的帰納法により、 が成り立つ。
**(2) 極限値の計算**
* **極限値1:**
(1)の不等式より、である。
したがって、 となる。
であるから、挟みうちの原理より、
* **極限値2:**
と置くと、 のとき、 となる。
また、 であるから、
先ほどの極限値の計算より、 であるから、
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3. 最終的な答え
(1) が成り立つ。
(2)