100点満点の試験を受けた生徒の中から400人を標本として選び、平均点と標準偏差を調べた結果、それぞれ62.3点と10.0点であった。全員の平均点 $m$ 点を信頼度95%で推定した場合の、$m$の範囲を求めよ。ただし、範囲の端点は小数第2位を四捨五入して答えよ。

確率論・統計学統計的推測信頼区間母平均標本平均標準偏差
2025/4/8

1. 問題の内容

100点満点の試験を受けた生徒の中から400人を標本として選び、平均点と標準偏差を調べた結果、それぞれ62.3点と10.0点であった。全員の平均点 mm 点を信頼度95%で推定した場合の、mmの範囲を求めよ。ただし、範囲の端点は小数第2位を四捨五入して答えよ。

2. 解き方の手順

母平均の信頼区間は、標本平均 xˉ\bar{x}, 母標準偏差 σ\sigma, 標本サイズ nn, 信頼係数 zzを用いて、以下のように表されます。
xˉzσnmxˉ+zσn\bar{x} - z \frac{\sigma}{\sqrt{n}} \le m \le \bar{x} + z \frac{\sigma}{\sqrt{n}}
問題文より、xˉ=62.3\bar{x} = 62.3, σ=10.0\sigma = 10.0, n=400n = 400 です。
信頼度95%の場合、z=1.96z = 1.96 となります。(これは覚えておく必要があります。)
したがって、信頼区間の下限は、
62.31.96×10.0400=62.31.96×1020=62.31.96×0.5=62.30.98=61.3262.3 - 1.96 \times \frac{10.0}{\sqrt{400}} = 62.3 - 1.96 \times \frac{10}{20} = 62.3 - 1.96 \times 0.5 = 62.3 - 0.98 = 61.32
信頼区間の上限は、
62.3+1.96×10.0400=62.3+1.96×1020=62.3+1.96×0.5=62.3+0.98=63.2862.3 + 1.96 \times \frac{10.0}{\sqrt{400}} = 62.3 + 1.96 \times \frac{10}{20} = 62.3 + 1.96 \times 0.5 = 62.3 + 0.98 = 63.28
それぞれ小数第2位を四捨五入すると、
下限は61.3、上限は63.3となります。

3. 最終的な答え

61.3m63.361.3 \le m \le 63.3

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