次の2つの不定方程式を満たす整数の組 $(x, y)$ をすべて求めます。 (1) $3xy - 3x + 4y = 6$ (2) $\frac{2}{x} + \frac{1}{y} = 1$

代数学不定方程式整数解因数分解
2025/4/8

1. 問題の内容

次の2つの不定方程式を満たす整数の組 (x,y)(x, y) をすべて求めます。
(1) 3xy3x+4y=63xy - 3x + 4y = 6
(2) 2x+1y=1\frac{2}{x} + \frac{1}{y} = 1

2. 解き方の手順

(1) 3xy3x+4y=63xy - 3x + 4y = 6 を変形します。
まず、xx の項をまとめます。
3x(y1)+4y=63x(y-1) + 4y = 6
次に、y1y-1 を作ることを考えます。
3x(y1)+4(y1)+4=63x(y-1) + 4(y-1) + 4 = 6
(3x+4)(y1)=64(3x+4)(y-1) = 6 - 4
(3x+4)(y1)=2(3x+4)(y-1) = 2
3x+43x+4y1y-1 は整数なので、(3x+4,y1)(3x+4, y-1) の組み合わせは (1,2),(2,1),(1,2),(2,1)(1, 2), (2, 1), (-1, -2), (-2, -1) のいずれかです。
それぞれの組み合わせについて (x,y)(x, y) を求めます。
(i) (3x+4,y1)=(1,2)(3x+4, y-1) = (1, 2) のとき、
3x+4=13x+4 = 1 より 3x=33x = -3, よって x=1x = -1
y1=2y-1 = 2 より y=3y = 3
(ii) (3x+4,y1)=(2,1)(3x+4, y-1) = (2, 1) のとき、
3x+4=23x+4 = 2 より 3x=23x = -2, よって x=23x = -\frac{2}{3}。これは整数ではないので不適。
(iii) (3x+4,y1)=(1,2)(3x+4, y-1) = (-1, -2) のとき、
3x+4=13x+4 = -1 より 3x=53x = -5, よって x=53x = -\frac{5}{3}。これは整数ではないので不適。
(iv) (3x+4,y1)=(2,1)(3x+4, y-1) = (-2, -1) のとき、
3x+4=23x+4 = -2 より 3x=63x = -6, よって x=2x = -2
y1=1y-1 = -1 より y=0y = 0
(2) 2x+1y=1\frac{2}{x} + \frac{1}{y} = 1 を変形します。
両辺に xyxy を掛けると、
2y+x=xy2y + x = xy
xyx2y=0xy - x - 2y = 0
(x2)(y1)=2(x-2)(y-1) = 2
x2x-2y1y-1 は整数なので、(x2,y1)(x-2, y-1) の組み合わせは (1,2),(2,1),(1,2),(2,1)(1, 2), (2, 1), (-1, -2), (-2, -1) のいずれかです。
それぞれの組み合わせについて (x,y)(x, y) を求めます。
(i) (x2,y1)=(1,2)(x-2, y-1) = (1, 2) のとき、
x2=1x-2 = 1 より x=3x = 3
y1=2y-1 = 2 より y=3y = 3
(ii) (x2,y1)=(2,1)(x-2, y-1) = (2, 1) のとき、
x2=2x-2 = 2 より x=4x = 4
y1=1y-1 = 1 より y=2y = 2
(iii) (x2,y1)=(1,2)(x-2, y-1) = (-1, -2) のとき、
x2=1x-2 = -1 より x=1x = 1
y1=2y-1 = -2 より y=1y = -1
(iv) (x2,y1)=(2,1)(x-2, y-1) = (-2, -1) のとき、
x2=2x-2 = -2 より x=0x = 0
x=0x=0だと、2x\frac{2}{x} が定義できないので不適。

3. 最終的な答え

(1) (x,y)=(1,3),(2,0)(x, y) = (-1, 3), (-2, 0)
(2) (x,y)=(3,3),(4,2),(1,1)(x, y) = (3, 3), (4, 2), (1, -1)

「代数学」の関連問題

正方形と長方形があり、長方形の縦の長さは正方形の一辺の長さより5cm短く、横の長さは正方形の一辺の長さの2倍より3cm短い。長方形の面積が正方形の面積より29cm²大きいとき、正方形の一辺の長さを求め...

二次方程式面積方程式正方形長方形
2025/4/20

関数 $y = x^2$ のグラフ上に点 $A(-1, a)$ と $B(2, b)$ があるとき、次の問いに答えます。 (1) $a$ と $b$ の値をそれぞれ求めます。 (2) 2点 $A$, ...

二次関数グラフ直線の式座標平面面積
2025/4/20

与えられた数式 $\frac{3}{\sqrt{6}}(\sqrt{2} - \sqrt{12}) + \sqrt{50}$ を簡略化し、$a + b\sqrt{c}$ の形で表したときの $a$, ...

根号式の計算簡略化
2025/4/20

問題は、関数 $y=x^2$ のグラフ上に2点A(-1,a)とB(2,b)があるとき、以下の問いに答えるものです。 (1) a, b の値をそれぞれ求めよ。 (2) 2点A, Bを通る直線の式を求めよ...

二次関数グラフ直線の式連立方程式面積
2025/4/20

与えられた2つの関数 (1) $y = 2x - 5$ と (2) $y = \frac{x+3}{x-2}$ の逆関数を求める問題です。(2) については、$x>2$ という条件が与えられています。

関数逆関数分数関数
2025/4/20

$x = 1 + \sqrt{3}$ のとき、$x^2 - 4x + 3$ の値を求めよ。

二次式式の値平方根因数分解
2025/4/20

与えられた式 $(9a^2 - 9a - 28)(9a^2 + 9a + 2)$ を展開して簡単にしてください。

展開因数分解多項式
2025/4/20

与えられた数式 $(a^4 + 4a^2)^2$ を展開し、整理した結果を求める。

式の展開多項式因数分解累乗
2025/4/20

周の長さが $a$ cmの長方形があり、縦の長さが $b$ cmのとき、横の長さを $x$ cmとする。$x$を$a$、$b$を用いた式で表す。

長方形周の長さ式変形一次方程式
2025/4/20

長方形の周の長さが $c$ cm、縦の長さが $b$ cm のとき、横の長さ $a$ cm を $a, b, c$ を用いた式で表す問題です。

長方形周の長さ式変形一次方程式
2025/4/20