楕円 $\frac{x^2}{9} + \frac{y^2}{16} = 1$ の外部の点 P からこの楕円に 2 本の接線を引いたとき、その 2 本の接線が直交するような点 P の軌跡を求めよ。

幾何学楕円接線軌跡直交
2025/3/13

1. 問題の内容

楕円 x29+y216=1\frac{x^2}{9} + \frac{y^2}{16} = 1 の外部の点 P からこの楕円に 2 本の接線を引いたとき、その 2 本の接線が直交するような点 P の軌跡を求めよ。

2. 解き方の手順

まず、点 P の座標を (X,Y)(X, Y) とおきます。
次に、傾きが mm の直線で、楕円 x29+y216=1\frac{x^2}{9} + \frac{y^2}{16} = 1 に接するものを考えます。
この直線の式を y=mx+ky = mx + k とおきます。
この直線を楕円の式に代入すると、
x29+(mx+k)216=1\frac{x^2}{9} + \frac{(mx+k)^2}{16} = 1
16x2+9(m2x2+2mkx+k2)=14416x^2 + 9(m^2 x^2 + 2mkx + k^2) = 144
(16+9m2)x2+18mkx+9k2144=0(16 + 9m^2)x^2 + 18mkx + 9k^2 - 144 = 0
この 2 次方程式が重解を持つ条件は、判別式 D=0D = 0 となることです。
D/4=(9mk)2(16+9m2)(9k2144)=0D/4 = (9mk)^2 - (16 + 9m^2)(9k^2 - 144) = 0
81m2k2(144k22304+81m2k21296m2)=081m^2 k^2 - (144k^2 - 2304 + 81m^2 k^2 - 1296m^2) = 0
144k2+2304+1296m2=0-144k^2 + 2304 + 1296m^2 = 0
144k2=2304+1296m2144k^2 = 2304 + 1296m^2
k2=16+9m2k^2 = 16 + 9m^2
k=±16+9m2k = \pm \sqrt{16 + 9m^2}
したがって、楕円 x29+y216=1\frac{x^2}{9} + \frac{y^2}{16} = 1 に接する傾き mm の直線の方程式は、
y=mx±16+9m2y = mx \pm \sqrt{16 + 9m^2}
この直線が点 P (X,Y)(X, Y) を通るので、
Y=mX±16+9m2Y = mX \pm \sqrt{16 + 9m^2}
(YmX)2=16+9m2(Y - mX)^2 = 16 + 9m^2
Y22mXY+m2X2=16+9m2Y^2 - 2mXY + m^2 X^2 = 16 + 9m^2
(X29)m22XYm+(Y216)=0(X^2 - 9)m^2 - 2XYm + (Y^2 - 16) = 0
この mm に関する 2 次方程式の 2 つの解を m1,m2m_1, m_2 とすると、この m1,m2m_1, m_2 は、点 P から引いた 2 本の接線の傾きを表します。問題より、この 2 本の接線は直交するので、m1m2=1m_1 m_2 = -1 となります。
解と係数の関係より、
m1m2=Y216X29m_1 m_2 = \frac{Y^2 - 16}{X^2 - 9}
したがって、
Y216X29=1\frac{Y^2 - 16}{X^2 - 9} = -1
Y216=X2+9Y^2 - 16 = -X^2 + 9
X2+Y2=25X^2 + Y^2 = 25

3. 最終的な答え

点 P の軌跡は、円 x2+y2=25x^2 + y^2 = 25 である。

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