自然数 $n$ と $28$ の最小公倍数が $168$ であるような $n$ を全て求める。ただし、$n=ab$ とし、$n$ と $28$ の最大公約数を $a$ とする。

数論最小公倍数最大公約数約数互いに素
2025/4/9

1. 問題の内容

自然数 nn2828 の最小公倍数が 168168 であるような nn を全て求める。ただし、n=abn=ab とし、nn2828 の最大公約数を aa とする。

2. 解き方の手順

まず、28=22×728 = 2^2 \times 7 である。nn2828 の最大公約数が aa なので、n=abn = ab と表せる。
nn2828 の最小公倍数は、ab22×7a=168a \cdot b \cdot \frac{2^2 \times 7}{a} = 168 と表せる。
したがって、b(22×7)=168b \cdot (2^2 \times 7) = 168 より、b28=168b \cdot 28 = 168 となる。
b=16828=6b = \frac{168}{28} = 6 となる。よって、b=6b=6
aabb は互いに素である必要はないが、6622×7a\frac{2^2 \times 7}{a} が互いに素である。
つまり、6628a\frac{28}{a} が互いに素である。6=2×36 = 2 \times 3 より、28a\frac{28}{a}22 の倍数でも 33 の倍数でもない。
2828 の約数は、1,2,4,7,14,281, 2, 4, 7, 14, 28
したがって、aa1,2,4,7,14,281, 2, 4, 7, 14, 28 のいずれかである。
28a\frac{28}{a} はそれぞれ 28,14,7,4,2,128, 14, 7, 4, 2, 1 となる。
662828 は互いに素ではない。
661414 は互いに素ではない。
6677 は互いに素である。
6644 は互いに素ではない。
6622 は互いに素ではない。
6611 は互いに素である。
よって、28a\frac{28}{a} が互いに素となるのは、28a=7\frac{28}{a} = 7 または 28a=1\frac{28}{a} = 1 のとき。
したがって、a=4a = 4 または a=28a = 28
n=abn = ab なので、n=4×6=24n = 4 \times 6 = 24 または n=28×6=168n = 28 \times 6 = 168

3. 最終的な答え

n=24,168n=24, 168
したがって、a = 4, 28
b = 6
S = 6
答えは、24, 168。
順番に、S=6, a=4, 28, n=24, 168。
8 = 6
9 = 4
13 = 28
14 = 24
18 = 168

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