与えられた3つの関数について、その連続性を調べます。 (1) $f(x) = \frac{x+1}{x^2-1}$ (ただし$f(0)=0$) (2) $-1 \le x \le 2$ で $f(x) = \log_{10} \frac{1}{|x|}$ ($x \neq 0$), $f(0)=0$ (3) $0 \le x \le 2\pi$ で $f(x) = [\cos x]$ (ただし、[]はガウス記号)

解析学関数の連続性極限ガウス記号対数関数
2025/4/9

1. 問題の内容

与えられた3つの関数について、その連続性を調べます。
(1) f(x)=x+1x21f(x) = \frac{x+1}{x^2-1} (ただしf(0)=0f(0)=0)
(2) 1x2-1 \le x \le 2f(x)=log101xf(x) = \log_{10} \frac{1}{|x|} (x0x \neq 0), f(0)=0f(0)=0
(3) 0x2π0 \le x \le 2\pif(x)=[cosx]f(x) = [\cos x] (ただし、[]はガウス記号)

2. 解き方の手順

(1) f(x)=x+1x21=x+1(x+1)(x1)=1x1f(x) = \frac{x+1}{x^2-1} = \frac{x+1}{(x+1)(x-1)} = \frac{1}{x-1} (ただしx1x \neq -1)
定義域はx±1x \neq \pm 1 です。
x=1x=-1では定義されていませんが、x1x \neq -1の場合、f(x)=1x1f(x) = \frac{1}{x-1} となります。
x=1x=1では定義されていません。
x±1x \neq \pm 1のとき、f(x)f(x)は連続です。
x=0x=0のとき、f(0)=0f(0) = 0と定義されています。しかし、xxが0に近いとき、f(x)=1x1f(x) = \frac{1}{x-1}なのでf(x)f(x)は-1に近づきます。したがって、x=0x=0で不連続です。
x=1x=-1のとき、x=1x=-1の近くで、x1x \neq -1の場合、f(x)=1x1f(x)=\frac{1}{x-1}であり、x=1x=-1に近づけると、f(x)f(x)1/2-1/2に近づきます。
したがって、定義域は x±1x \neq \pm 1 であり、x=1x=1で不連続、x=0x=0でも不連続。
(2) f(x)=log101xf(x) = \log_{10} \frac{1}{|x|} (x0x \neq 0) , f(0)=0f(0)=0
1x2-1 \le x \le 2 で考えます。
x0x \neq 0 のとき、f(x)f(x) は連続です。x=0x=0x0|x| \to 0 なので、1x\frac{1}{|x|} \to \infty となり、f(x)f(x) \to \infty です。
したがって、x=0x=0 で不連続です。
定義域は1x2-1 \le x \le 2 ただし x0x \neq 0
(3) f(x)=[cosx]f(x) = [\cos x] (ただし、[]はガウス記号)
0x2π0 \le x \le 2\pi で考えます。
cosx\cos x は連続関数ですが、ガウス記号によって不連続点が生じます。
cosx=n\cos x = n (nは整数)となるxの値が不連続点の候補です。
1cosx1-1 \le \cos x \le 1 なので、n = -1, 0, 1 となります。
cosx=1\cos x = 1 となるのは x=0,2πx = 0, 2\pi
cosx=0\cos x = 0 となるのは x=π2,3π2x = \frac{\pi}{2}, \frac{3\pi}{2}
cosx=1\cos x = -1 となるのは x=πx = \pi
したがって、x=0,π/2,π,3π/2,2πx = 0, \pi/2, \pi, 3\pi/2, 2\pi が不連続点の候補です。

3. 最終的な答え

(1) 定義域はx±1x \neq \pm 1x=1x=1x=0x=0で不連続。
(2) x=0x=0で不連続。
(3) x=π2,π,3π2x = \frac{\pi}{2}, \pi, \frac{3\pi}{2}で不連続。また、x=0,2πx=0, 2\piでも不連続。

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