赤、緑、青のカードがそれぞれ1から5の数字で5枚ずつ、合計15枚ある。この中から5枚のカードを抜き出すとき、以下の条件を満たす場合の数を求める。ただし、同じ数字の組み合わせでも色が異なれば異なる組として数える。 (1) カードの数字が2種類である場合の数 (2) カードの色が2種類である場合の数

確率論・統計学組み合わせ場合の数確率
2025/4/9

1. 問題の内容

赤、緑、青のカードがそれぞれ1から5の数字で5枚ずつ、合計15枚ある。この中から5枚のカードを抜き出すとき、以下の条件を満たす場合の数を求める。ただし、同じ数字の組み合わせでも色が異なれば異なる組として数える。
(1) カードの数字が2種類である場合の数
(2) カードの色が2種類である場合の数

2. 解き方の手順

(1) カードの数字が2種類の場合
* まず、2種類の数字の選び方を求める。1から5の数字の中から2つを選ぶので、その組み合わせは 5C2=5×42×1=10{}_5C_2 = \frac{5 \times 4}{2 \times 1} = 10 通り。
* 次に、選んだ2つの数字で5枚のカードを構成する方法を考える。それぞれの数字は少なくとも1枚は必要。それぞれの数字の枚数を x,yx, y とすると、x+y=5x+y=5 であり、x1,y1x \ge 1, y \ge 1 を満たす整数解の個数を求める。x=x1,y=y1x' = x-1, y' = y-1 とおくと、x+1+y+1=5x'+1+y'+1=5 より x+y=3x'+y'=3 となる。x0,y0x' \ge 0, y' \ge 0 なので、この整数解の個数は 3+21C21=4C1=43+2-1 C_{2-1} = {}_4C_1 = 4 通り。(x,yx, y の組み合わせは (1,4), (2,3), (3,2), (4,1) )
* 各数字の色の選び方を考える。それぞれの数字に対して3色(赤、緑、青)のカードがある。
* xx 枚の数字の色の選び方は 3x3^x 通り。
* yy 枚の数字の色の選び方は 3y3^y 通り。
* 合計すると、10×(31×34+32×33+33×32+34×31)=10×(35+35+35+35)=10×4×243=972010 \times (3^1 \times 3^4 + 3^2 \times 3^3 + 3^3 \times 3^2 + 3^4 \times 3^1) = 10 \times (3^5 + 3^5 + 3^5 + 3^5) = 10 \times 4 \times 243 = 9720 通り。
* ただし、全て同じ数字になるパターンは除く必要がある。しかし、x+y=5x+y=5で、少なくともそれぞれの数字が1枚以上必要なので、同じ数字だけになることはない。
(2) カードの色が2種類の場合
* まず、2色の選び方を求める。3色の中から2色を選ぶので、3C2=3×22×1=3{}_3C_2 = \frac{3 \times 2}{2 \times 1} = 3 通り。
* 次に、選んだ2色で5枚のカードを構成する方法を考える。それぞれの色は少なくとも1枚は必要。それぞれの色の枚数を x,yx, y とすると、x+y=5x+y=5 であり、x1,y1x \ge 1, y \ge 1 を満たす整数解の個数を求める。x=x1,y=y1x' = x-1, y' = y-1 とおくと、x+1+y+1=5x'+1+y'+1=5 より x+y=3x'+y'=3 となる。x0,y0x' \ge 0, y' \ge 0 なので、この整数解の個数は 3+21C21=4C1=43+2-1 C_{2-1} = {}_4C_1 = 4 通り。(x,yx, y の組み合わせは (1,4), (2,3), (3,2), (4,1) )
* 各色の数字の選び方を考える。それぞれの色に対して5つの数字のカードがある。
* xx 枚の色の数字の選び方は 5x5^x 通り。
* yy 枚の色の数字の選び方は 5y5^y 通り。
* 合計すると、3×(51×54+52×53+53×52+54×51)=3×(55+55+55+55)=3×4×3125=375003 \times (5^1 \times 5^4 + 5^2 \times 5^3 + 5^3 \times 5^2 + 5^4 \times 5^1) = 3 \times (5^5 + 5^5 + 5^5 + 5^5) = 3 \times 4 \times 3125 = 37500 通り。

3. 最終的な答え

(1) カードの数字が2種類の場合:9720通り
(2) カードの色が2種類の場合:37500通り

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