まず、有理根定理を用いて、多項式の有理根を探索します。定数項は120なので、約数として ±1,±2,±3,±4,±5,±6,±8,±10,±12,±15,±20,±24,±30,±40,±60,±120 が考えられます。 (−3)4−4(−3)3+6(−3)2−9(−3)+120=81+108+54+27+120=390=0 (−4)4−4(−4)3+6(−4)2−9(−4)+120=256+256+96+36+120=764=0 (−2)4−4(−2)3+6(−2)2−9(−2)+120=16+32+24+18+120=210=0 (−5)4−4(−5)3+6(−5)2−9(−5)+120=625+500+150+45+120=1440=0 (5)4−4(5)3+6(5)2−9(5)+120=625−500+150−45+120=350=0 (3)4−4(3)3+6(3)2−9(3)+120=81−108+54−27+120=120=0 x=−3 の近辺で探してみると、複素数の解があるかもしれません。しかし、ここでは実数の範囲で考えることにします。 一度保留にして、多項式を平方完成のような形で変形してみます。
x4−4x3+6x2−9x+120=(x2+ax+b)(x2+cx+d) を展開すると、
x4+(a+c)x3+(ac+b+d)x2+(ad+bc)x+bd 係数を比較すると、
ac+b+d=6 ad+bc=−9 (1,120),(2,60),(3,40),(4,30),(5,24),(6,20),(8,15),(10,12)などがあります。
この中で、整数解が存在する可能性を探すのは困難です。
数値計算ソフトなどを用いると、x4−4x3+6x2−9x+120=0 の解は、約 x=−2.777,x=4.280,x=1.248±5.094i となります。 したがって、実数の範囲で因数分解すると
(x2+ax+b)(x2+cx+d)=(x+2.777)(x−4.280)(x2−2.496x+27.44)