関数 $f(x) = 4^x - 3 \cdot 2^{x-2}$ が与えられている。 (1) $2^x = t$ とおくとき、$f(x)$ を $t$ を用いて表せ。 (2) $x \leqq -1$ の範囲を動くとき、$f(x)$ のとり得る値の範囲を求めよ。 (3) $a$ を定数とする。$a \leqq x \leqq a+1$ において $f(x)$ は $x = a+1$ で最大となり、さらに最大値が 13 以下であるような $a$ の値の範囲を求めよ。

代数学指数関数二次関数関数の最大最小不等式
2025/4/10

1. 問題の内容

関数 f(x)=4x32x2f(x) = 4^x - 3 \cdot 2^{x-2} が与えられている。
(1) 2x=t2^x = t とおくとき、f(x)f(x)tt を用いて表せ。
(2) x1x \leqq -1 の範囲を動くとき、f(x)f(x) のとり得る値の範囲を求めよ。
(3) aa を定数とする。axa+1a \leqq x \leqq a+1 において f(x)f(x)x=a+1x = a+1 で最大となり、さらに最大値が 13 以下であるような aa の値の範囲を求めよ。

2. 解き方の手順

(1) 2x=t2^x = t とおくとき、4x=(2x)2=t24^x = (2^x)^2 = t^2 であり、2x2=2x22=142x=14t2^{x-2} = 2^x \cdot 2^{-2} = \frac{1}{4} 2^x = \frac{1}{4} t である。したがって、
f(x)=t2314t=t234tf(x) = t^2 - 3 \cdot \frac{1}{4} t = t^2 - \frac{3}{4} t となる。
(2) x1x \leqq -1 のとき、2x21=122^x \leqq 2^{-1} = \frac{1}{2} であるから、t12t \leqq \frac{1}{2} である。また、t=2x>0t = 2^x > 0 であるから、0<t120 < t \leqq \frac{1}{2} である。
f(x)=t234t=(t38)2964f(x) = t^2 - \frac{3}{4} t = \left( t - \frac{3}{8} \right)^2 - \frac{9}{64} と変形できる。
t=38t = \frac{3}{8}0<t120 < t \leqq \frac{1}{2} の範囲に含まれるので、t=38t = \frac{3}{8} のとき最小値 964-\frac{9}{64} をとる。
t=12t = \frac{1}{2} のとき、f(x)=(12)234(12)=1438=18f(x) = \left( \frac{1}{2} \right)^2 - \frac{3}{4} \left( \frac{1}{2} \right) = \frac{1}{4} - \frac{3}{8} = -\frac{1}{8} である。
t0t \to 0 のとき f(x)0f(x) \to 0 である。
したがって、x1x \leqq -1 の範囲で f(x)f(x) のとり得る値の範囲は 964f(x)<0-\frac{9}{64} \leqq f(x) < 0 である。
(3) f(x)f(x)x=a+1x = a+1 で最大となるので、axa+1a \leqq x \leqq a+1 において x=a+1x=a+1 で最大となるための条件は、軸 x=38x = \frac{3}{8} より a+138a+1 \leq \frac{3}{8} でないことである。すなわち、axa+1a \leq x \leq a+1 の範囲に t=38t=\frac{3}{8} が含まれない、すなわち a+138a+1 \leq \frac{3}{8} または 38a\frac{3}{8} \leq a であることが条件である。
このとき、axa+1a \leqq x \leqq a+1 において f(x)f(x)x=a+1x=a+1 で最大値をとる。したがって、f(a+1)13f(a+1) \leqq 13 を満たす aa の範囲を求めればよい。
f(a+1)=4a+132a+12=4a+132a1=44a322a13f(a+1) = 4^{a+1} - 3 \cdot 2^{a+1-2} = 4^{a+1} - 3 \cdot 2^{a-1} = 4 \cdot 4^a - \frac{3}{2} \cdot 2^a \leqq 13
2a=X2^a = X とおくと、4X232X134 X^2 - \frac{3}{2} X \leqq 13
8X23X2608 X^2 - 3 X - 26 \leqq 0
(X2)(8X+13)0(X-2)(8X+13) \leqq 0
138X2-\frac{13}{8} \leqq X \leqq 2
X=2a>0X = 2^a > 0 より、0<X20 < X \leqq 2 であるから、2a22^a \leqq 2 となり、a1a \leqq 1 となる。
a+138a+1 \le \frac{3}{8} または 382a\frac{3}{8} \le 2^{a} であることが条件である。
前者の場合、a58a \le -\frac{5}{8} であり、a1a \le 1 を満たす。
後者の場合、2a382^a \ge \frac{3}{8} であるから、alog238=log2331.5853=1.415a \ge \log_2 \frac{3}{8} = \log_2 3 - 3 \approx 1.585 - 3 = -1.415 であり、a1a \le 1 を満たす。
a1a \leqq 1 が答え。

3. 最終的な答え

a58a \leqq -\frac{5}{8} または log238a1\log_2 \frac{3}{8} \leq a \leqq 1

「代数学」の関連問題

(1) 第3項が6、第11項が46である等差数列$\{a_n\}$の一般項を求める。 (2) 初項から第n項までの和を$S_n$とする等比数列$\{b_n\}$において、$S_3 = 9$、$S_6 ...

数列等差数列等比数列シグマ和の公式
2025/4/15

与えられた問題は、以下の4つの小問から構成されています。 (1) 整式 $x^3 + 2x^2 - 17x + 3$ を $x-3$ で割ったときの商と余りを求める問題。 (2) 複素数の計算問題 $...

整式の割り算複素数三角関数ベクトル
2025/4/15

X, Y, Z は 1 から 9 までの整数であり、X > Y > Z を満たします。このとき、以下の条件アとイを使って、Y の値を特定できるかどうかを判断します。 ア: $X = Y + 7$ イ...

不等式整数条件論理
2025/4/15

3つの商店X, Y, Zにおけるある商品の販売価格について、以下の情報が与えられています。 * 販売価格はX > Y > Zの順です。 * 3つの商店の販売価格の平均は176円です。 * ...

不等式方程式平均最大値
2025/4/15

ある地区の運動会で綱引きが行われる。1チームの人数は大人と子供合わせて15人である。 大人の人数は子供の人数の1.5倍以下であり、子供の人数は大人の人数の2倍以下である。このとき、大人と子供の人数の組...

不等式連立方程式整数問題文章問題
2025/4/15

花束を何人かで買う。小さいサイズの花束を買う場合、1人1500円ずつ集めると500円余る。小さいサイズの1.5倍の値段の大きいサイズの花束を買う場合、1人2100円ずつ集めると150円余る。花束を何人...

一次方程式文章問題方程式
2025/4/15

$m$ を定数とするとき、2次方程式 $x^2 + (m+1)x + 1 = 0$ の解の種類を判別せよ。

二次方程式判別式解の判別不等式
2025/4/15

与えられた4つの2次方程式について、判別式を用いて解の種類(異なる2つの実数解、重解、異なる2つの虚数解)を判定する。

二次方程式判別式解の判別
2025/4/15

次の4つの二次方程式を解きます。 (1) $x^2 + 3x + 4 = 0$ (2) $3x^2 - 4x + 2 = 0$ (3) $x^2 + \sqrt{2}x + 1 = 0$ (4) $x...

二次方程式解の公式複素数
2025/4/15

次の2次方程式を解く問題です。 (1) $x^2 = -1$ (2) $x^2 = -8$

二次方程式複素数平方根
2025/4/15