大小2つのサイコロを同時に投げ、大きいサイコロの目を $x$、小さいサイコロの目を $y$ とする。平面上に2点 $A(x, 0)$, $B(0, y)$ を取る。このとき、以下の問いに答えよ。 (1) $\triangle OAB$ のすべての組み合わせの数 (2) $\triangle OAB$ が直角二等辺三角形となる確率 (3) 平面上の2点 $P(8, 0), Q(0, 4)$ に対して、$\triangle OAB$ が $\triangle OPQ$ と相似な三角形となる確率 (4) $\triangle OAB$ の面積が 4 cm$^2$ より小さくなる確率

確率論・統計学確率サイコロ幾何学三角形の面積相似
2025/4/10

1. 問題の内容

大小2つのサイコロを同時に投げ、大きいサイコロの目を xx、小さいサイコロの目を yy とする。平面上に2点 A(x,0)A(x, 0), B(0,y)B(0, y) を取る。このとき、以下の問いに答えよ。
(1) OAB\triangle OAB のすべての組み合わせの数
(2) OAB\triangle OAB が直角二等辺三角形となる確率
(3) 平面上の2点 P(8,0),Q(0,4)P(8, 0), Q(0, 4) に対して、OAB\triangle OABOPQ\triangle OPQ と相似な三角形となる確率
(4) OAB\triangle OAB の面積が 4 cm2^2 より小さくなる確率

2. 解き方の手順

(1)
大きいサイコロの目は1から6までの6通り、小さいサイコロの目も1から6までの6通りである。それぞれのサイコロの目は独立であるため、OAB\triangle OAB のすべての組み合わせの数は 6×66 \times 6 で求められる。
(2)
OAB\triangle OAB が直角二等辺三角形となるためには、OA=OBOA = OB である必要があるので、x=yx = y でなければならない。
大きいサイコロの目と小さいサイコロの目が等しくなるのは、(1, 1), (2, 2), (3, 3), (4, 4), (5, 5), (6, 6) の6通りである。
OAB\triangle OAB のすべての組み合わせの数は(1)より36通りなので、OAB\triangle OAB が直角二等辺三角形となる確率は 636\frac{6}{36} となる。
(3)
OAB\triangle OABOPQ\triangle OPQ が相似になる条件を考える。
OPQ\triangle OPQ は直角三角形であり、OP=8OP = 8, OQ=4OQ = 4 である。
OAB\triangle OABOPQ\triangle OPQ と相似になるためには、
(i) OAOP=OBOQ\frac{OA}{OP} = \frac{OB}{OQ} つまり x8=y4\frac{x}{8} = \frac{y}{4} の場合。このとき y=x2y = \frac{x}{2} である。
(ii) OAOQ=OBOP\frac{OA}{OQ} = \frac{OB}{OP} つまり x4=y8\frac{x}{4} = \frac{y}{8} の場合。このとき y=2xy = 2x である。
それぞれの条件を満たす場合の数を求める。
(i) y=x2y = \frac{x}{2} を満たす (x,y)(x, y) の組み合わせは、(2, 1), (4, 2), (6, 3) の3通り。
(ii) y=2xy = 2x を満たす (x,y)(x, y) の組み合わせは、(1, 2), (2, 4), (3, 6) の3通り。
したがって、OAB\triangle OABOPQ\triangle OPQ と相似になる組み合わせは3 + 3 = 6通りである。確率は 636\frac{6}{36} となる。
(4)
OAB\triangle OAB の面積は 12×OA×OB=12xy\frac{1}{2} \times OA \times OB = \frac{1}{2}xy で求められる。
面積が4 cm2^2 より小さくなる条件は 12xy<4\frac{1}{2}xy < 4 、つまり xy<8xy < 8 である。
xy<8xy < 8 となる (x,y)(x, y) の組み合わせを考える。
x = 1 のとき、y = 1, 2, 3, 4, 5, 6 (6通り)
x = 2 のとき、y = 1, 2, 3 (3通り)
x = 3 のとき、y = 1, 2 (2通り)
x = 4 のとき、y = 1 (1通り)
x = 5 のとき、y = 1 (1通り)
x = 6 のとき、y = 1 (1通り)
合計で6 + 3 + 2 + 1 + 1 + 1 = 14通りである。
したがって、OAB\triangle OAB の面積が4 cm2^2 より小さくなる確率は 1436\frac{14}{36} となる。

3. 最終的な答え

(1) 36
(2) 16\frac{1}{6}
(3) 16\frac{1}{6}
(4) 718\frac{7}{18}

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