底面の半径が2cm、母線の長さが6cmの直円錐がある。ABは底面の直径であり、Cは母線OAの中点である。 (1) この直円錐の高さを求める。 (2) この直円錐の体積を求める。 (3) この円錐を点Cを通り底面と平行な平面で切り取り、円錐部分を取り除いてできる立体の体積を求める。

幾何学円錐体積高さ三平方の定理立体図形
2025/4/10

1. 問題の内容

底面の半径が2cm、母線の長さが6cmの直円錐がある。ABは底面の直径であり、Cは母線OAの中点である。
(1) この直円錐の高さを求める。
(2) この直円錐の体積を求める。
(3) この円錐を点Cを通り底面と平行な平面で切り取り、円錐部分を取り除いてできる立体の体積を求める。

2. 解き方の手順

(1) 高さ
直円錐の高さをhhとする。直角三角形OABについてピタゴラスの定理を用いる。OA=6,AB/2=2OA = 6, AB/2=2より、
h2+22=62h^2 + 2^2 = 6^2
h2+4=36h^2 + 4 = 36
h2=32h^2 = 32
h=32=42h = \sqrt{32} = 4\sqrt{2}
(2) 体積
直円錐の体積VVは、V=(1/3)πr2hV = (1/3) \pi r^2 hで求められる。r=2,h=42r=2, h=4\sqrt{2}なので、
V=(1/3)π(22)(42)V = (1/3) \pi (2^2) (4\sqrt{2})
V=(1/3)π(4)(42)V = (1/3) \pi (4)(4\sqrt{2})
V=(162/3)πV = (16\sqrt{2}/3)\pi
(3) 立体の体積
点Cを通り底面と平行な平面で切った円錐の、母線の長さは6/2=36/2 = 3 cm、半径は2/2=12/2 = 1 cmとなる。
この円錐の高さh1h_1は、h12+12=32h_1^2 + 1^2 = 3^2より、h12=8h_1^2 = 8, h1=22h_1 = 2\sqrt{2}となる。
この円錐の体積V1V_1は、V1=(1/3)π(12)(22)=(22/3)πV_1 = (1/3)\pi(1^2)(2\sqrt{2}) = (2\sqrt{2}/3)\pi
求める立体の体積は、VV1V - V_1なので、
(162/3)π(22/3)π=(142/3)π(16\sqrt{2}/3)\pi - (2\sqrt{2}/3)\pi = (14\sqrt{2}/3)\pi

3. 最終的な答え

(1) 高さ: 424\sqrt{2} cm
(2) 体積: 1623π\frac{16\sqrt{2}}{3}\pi cm3^3
(3) 立体の体積: 1423π\frac{14\sqrt{2}}{3}\pi cm3^3

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