四角形ABCDがあり、辺ADとBCを延長した交点をEとする。BC = 16cm、DA = 12cm、CE = DE = 4cm、三角形EDCの面積は6cm^2である。 (1)三角形ACDの面積を求めよ。 (2)点Dを通り、対角線ACに平行な直線と線分BEとの交点をFとするとき、線分CFの長さを求めよ。 (3)四角形ABCDの面積を求めよ。

幾何学図形四角形三角形相似面積平行線
2025/4/10

1. 問題の内容

四角形ABCDがあり、辺ADとBCを延長した交点をEとする。BC = 16cm、DA = 12cm、CE = DE = 4cm、三角形EDCの面積は6cm^2である。
(1)三角形ACDの面積を求めよ。
(2)点Dを通り、対角線ACに平行な直線と線分BEとの交点をFとするとき、線分CFの長さを求めよ。
(3)四角形ABCDの面積を求めよ。

2. 解き方の手順

(1)三角形ACDの面積を求める。
三角形EDCと三角形EABは相似である。なぜならば、E\angle Eが共通で、EDC=EAB\angle EDC = \angle EABECD=EBA\angle ECD = \angle EBAが成り立つからである。
相似比は、DE:AE=CE:BE=4:(12+4)=4:16=1:4DE:AE = CE:BE = 4 : (12+4) = 4:16 = 1:4
したがって、面積比は12:42=1:161^2 : 4^2 = 1:16
三角形EDCの面積は6cm^2なので、三角形EABの面積は6×16=966 \times 16 = 96 cm^2。
三角形EACの面積は、三角形EABの面積 - 三角形EBCの面積 = 96 - 三角形EBCの面積
三角形EBCの面積は、BCCE×三角形EDCの面積=164×6=4×6=24\frac{BC}{CE} \times 三角形EDCの面積 = \frac{16}{4} \times 6 = 4 \times 6 = 24 cm^2
三角形EACの面積は、24×416=6cm224 \times \frac{4}{16} = 6 cm^2
三角形EADの面積は、三角形EABの面積 - 三角形ADBの面積 = 96 - 三角形ADBの面積
三角形EADの面積は、ADDE×三角形EDCの面積=124×6=3×6=18\frac{AD}{DE} \times 三角形EDCの面積 = \frac{12}{4} \times 6 = 3 \times 6 = 18 cm^2
三角形ACDの面積は、三角形EADの面積 - 三角形EDCの面積 = 186=1218 - 6 = 12 cm^2
(2)線分CFの長さを求める。
点Dを通りACに平行な直線とBEの交点をFとする。三角形ACFと三角形ADFの面積は等しい。よって四角形ACDFの面積は、三角形ACD + 三角形ADF。
DF//ACより、三角形ACFと三角形ADFの面積が等しいので、四角形ACDFの面積は三角形ACDの面積と三角形ACFの面積を足し合わせた値となる。
ここで、三角形ACDの面積は12cm^2である。
DF//ACより、DAC=ADF\angle DAC = \angle ADF。錯角は等しい。
また、ACB=DFB\angle ACB = \angle DFB
四角形ACDFの面積は、三角形ACDの面積 + 三角形ACFの面積。
四角形ABCDの面積は、三角形ABC + 三角形ACD。
DE=4cm,CE=4cm,DA=12cm,BC=16cmDE=4cm, CE=4cm, DA=12cm, BC=16cm
CFBF=CEBC=416=14\frac{CF}{BF} = \frac{CE}{BC} = \frac{4}{16} = \frac{1}{4}
CF:BC=1:5CF : BC = 1 : 5
CF=15BC=15×16=3.2cmCF = \frac{1}{5} BC = \frac{1}{5} \times 16 = 3.2 cm
(3)四角形ABCDの面積を求める。
三角形ABCの面積は、BCCE×三角形ACE=164×(6+12)=4×18=72\frac{BC}{CE} \times 三角形ACE = \frac{16}{4} \times (6+12) = 4 \times 18 = 72 cm^2
四角形ABCDの面積は、三角形ABCの面積 + 三角形ACDの面積 = 72+12=8472 + 12 = 84 cm^2

3. 最終的な答え

(1)三角形ACDの面積: 12 cm^2
(2)線分CFの長さ: 3.2 cm
(3)四角形ABCDの面積: 84 cm^2

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