直角三角形ABCがあり、$AB=6$, $AC=3\sqrt{3}$, $\angle BAC=90^\circ$である。斜辺BC上に点Dを$\angle BAD=60^\circ$となるようにとる。 (1) 辺ADの長さを求めよ。 (2) 辺CDの長さを求めよ。

幾何学直角三角形角度面積余弦定理
2025/4/10

1. 問題の内容

直角三角形ABCがあり、AB=6AB=6, AC=33AC=3\sqrt{3}, BAC=90\angle BAC=90^\circである。斜辺BC上に点DをBAD=60\angle BAD=60^\circとなるようにとる。
(1) 辺ADの長さを求めよ。
(2) 辺CDの長さを求めよ。

2. 解き方の手順

(1)
三角形ABCの面積をSABCS_{ABC}とする。同様に、三角形ABDと三角形ACDの面積をSABDS_{ABD}SACDS_{ACD}とする。
SABC=SABD+SACDS_{ABC} = S_{ABD} + S_{ACD}が成り立つ。
SABC=12×AB×AC=12×6×33=93S_{ABC} = \frac{1}{2} \times AB \times AC = \frac{1}{2} \times 6 \times 3\sqrt{3} = 9\sqrt{3}
SABD=12×AB×AD×sin60=12×6×AD×32=332ADS_{ABD} = \frac{1}{2} \times AB \times AD \times \sin{60^\circ} = \frac{1}{2} \times 6 \times AD \times \frac{\sqrt{3}}{2} = \frac{3\sqrt{3}}{2} AD
SACD=12×AC×AD×sin30=12×33×AD×12=334ADS_{ACD} = \frac{1}{2} \times AC \times AD \times \sin{30^\circ} = \frac{1}{2} \times 3\sqrt{3} \times AD \times \frac{1}{2} = \frac{3\sqrt{3}}{4} AD
したがって、
93=332AD+334AD9\sqrt{3} = \frac{3\sqrt{3}}{2}AD + \frac{3\sqrt{3}}{4}AD
93=634AD+334AD=934AD9\sqrt{3} = \frac{6\sqrt{3}}{4}AD + \frac{3\sqrt{3}}{4}AD = \frac{9\sqrt{3}}{4}AD
AD=93934=4AD = \frac{9\sqrt{3}}{\frac{9\sqrt{3}}{4}} = 4
(2)
余弦定理より、BC2=AB2+AC2=62+(33)2=36+27=63BC^2 = AB^2 + AC^2 = 6^2 + (3\sqrt{3})^2 = 36 + 27 = 63. よって、BC=63=37BC = \sqrt{63} = 3\sqrt{7}.
余弦定理を三角形ABDに適用すると、BD2=AB2+AD22×AB×AD×cos60=62+422×6×4×12=36+1624=28BD^2 = AB^2 + AD^2 - 2 \times AB \times AD \times \cos{60^\circ} = 6^2 + 4^2 - 2 \times 6 \times 4 \times \frac{1}{2} = 36 + 16 - 24 = 28. よって、BD=28=27BD = \sqrt{28} = 2\sqrt{7}.
CD=BCBD=3727=7CD = BC - BD = 3\sqrt{7} - 2\sqrt{7} = \sqrt{7}

3. 最終的な答え

(1) AD = 4
(2) CD = 7\sqrt{7}

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