1. 問題の内容
いくつかの果物を子供に配る問題です。
1人に3個ずつ配ると5個余り、1人に6個ずつ配ると最後の1人は何個か不足します。子供の人数と果物の数を求めます。
2. 解き方の手順
子供の人数を 人、果物の数を 個とします。
1人に3個ずつ配ると5個余るので、以下の式が成り立ちます。
1人に6個ずつ配ると、最後の1人は何個か不足するので、合計で6個足りないと仮定して式を立てます。子供の人数を人とするなら、果物の数は個より少ないことになります。そこで、足りない分を個として式を立てます()。
ここで、 の範囲を決めることが重要です。問題文には「最後の1人は何個か不足する」としか書かれていないため、最後の1人が何個不足するかは確定していません。しかし、少なくとも1個は不足するので、 です。最大で6個不足する場合、最後の子供には何も渡せなかったことになります。したがって、 となります。
しかし、この問題では足りない個数が与えられていないため、の条件から子供の数と果物の数を特定することは困難です。
ここでは、問題文の解釈を少し変えて、「1人に6個ずつ配ると、全員に6個ずつ配るには、あといくつ必要か」という不足の解釈をすると、この解釈では、不足する個数は6個未満になります(1人以上必ず6個未満になっている)。
ここでは、問題文を素直に解釈し、最後の子供に6個配るのに何個不足するかという条件で解きます。最後の子供に配る際、不足するのは最大で5個なので、と仮定します。
簡単にするため、と仮定して、解いてみます。
連立方程式を解きます。
子供の人数は整数なので、これは条件に合いません。
問題文では、最後の1人が「何個か」不足するとしか書かれていないので、最後の1人に果物を配った場合、その子供は1個ももらえないというケースも考えられます。つまり、1人だけ全くもらえない子供がいることになります。この場合、配ることのできた子供の数は 人なので、
という式が成り立ちます。最初の条件と合わせて、
これは整数解を持ちません。
別の解釈として、最後の1人には1個も渡せないという条件ではなく、少なくとも1個は渡せて、6個未満の個数が不足するという条件()で考えます。
としてみます。
子供が2人、果物が11個の場合、1人あたり3個ずつ配ると5個余ります。
1人に6個ずつ配ると、合計で12個必要ですが、11個しかないので1個不足します。
3. 最終的な答え
子供の人数: 2人
果物の数: 11個