与えられた二つの式 $I = e^{in\pi}(-1)^n - 1 + I$ と $I = -(e^{in\pi}(-1)^n - 1 + I)$ が同じIの値となるかどうかを問う問題です。

代数学複素数指数関数方程式オイラーの公式式の評価
2025/4/10

1. 問題の内容

与えられた二つの式
I=einπ(1)n1+II = e^{in\pi}(-1)^n - 1 + I
I=(einπ(1)n1+I)I = -(e^{in\pi}(-1)^n - 1 + I)
が同じIの値となるかどうかを問う問題です。

2. 解き方の手順

まず、一つ目の式からIを求めます。
I=einπ(1)n1+II = e^{in\pi}(-1)^n - 1 + I
両辺からIを引くと
0=einπ(1)n10 = e^{in\pi}(-1)^n - 1
1=einπ(1)n1 = e^{in\pi}(-1)^n
ここで、einπe^{in\pi} はオイラーの公式により cos(nπ)+isin(nπ)cos(n\pi) + i sin(n\pi) となります。sin(nπ)=0sin(n\pi) = 0 であるため、einπ=cos(nπ)=(1)ne^{in\pi} = cos(n\pi) = (-1)^nとなります。したがって、
1=(1)n(1)n1 = (-1)^n (-1)^n
1=((1)n)21 = ((-1)^n)^2
1=11 = 1
これは常に成り立つので、この式からはIの値は定まりません。
次に、二つ目の式からIを求めます。
I=(einπ(1)n1+I)I = -(e^{in\pi}(-1)^n - 1 + I)
I=einπ(1)n+1II = -e^{in\pi}(-1)^n + 1 - I
2I=einπ(1)n+12I = -e^{in\pi}(-1)^n + 1
2I=(1)n(1)n+12I = -(-1)^n(-1)^n + 1
2I=((1)n)2+12I = -((-1)^n)^2 + 1
2I=1+12I = -1 + 1
2I=02I = 0
I=0I = 0
ここで、求めたI = 0 を一つ目の式に代入してみます。
0=einπ(1)n1+00 = e^{in\pi}(-1)^n - 1 + 0
1=einπ(1)n1 = e^{in\pi}(-1)^n
1=(1)n(1)n1 = (-1)^n(-1)^n
1=((1)n)21 = ((-1)^n)^2
1=11 = 1
これは常に成立します。

3. 最終的な答え

二つ目の式から I = 0 が導かれ、I = 0 は一つ目の式も満たします。したがって、与えられた二つの式はI = 0 の場合に成り立ちます。しかし、一つ目の式だけではIの値は定まらないことに注意する必要があります。二つの式が同時に成立する場合、I=0I = 0となります。

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