直方体OADB-CEGFにおいて、辺DGの延長上にDG=GHとなる点Hを取る。直線OHと平面ABCの交点をPとする。$\vec{OA} = \vec{a}$, $\vec{OB} = \vec{b}$, $\vec{OC} = \vec{c}$ とするとき、$\vec{OP}$を$\vec{a}, \vec{b}, \vec{c}$を用いて表す。

幾何学空間ベクトル平面と直線位置ベクトル図形問題
2025/3/6

1. 問題の内容

直方体OADB-CEGFにおいて、辺DGの延長上にDG=GHとなる点Hを取る。直線OHと平面ABCの交点をPとする。OA=a\vec{OA} = \vec{a}, OB=b\vec{OB} = \vec{b}, OC=c\vec{OC} = \vec{c} とするとき、OP\vec{OP}a,b,c\vec{a}, \vec{b}, \vec{c}を用いて表す。

2. 解き方の手順

(1) Pは直線OH上にあるので、実数kkを用いて OP=kOH\vec{OP} = k\vec{OH}と表せる。
OH=OA+AD+DH=a+b+2c\vec{OH} = \vec{OA} + \vec{AD} + \vec{DH} = \vec{a} + \vec{b} + 2\vec{c} なので、
OP=k(a+b+2c)=ka+kb+2kc\vec{OP} = k(\vec{a} + \vec{b} + 2\vec{c}) = k\vec{a} + k\vec{b} + 2k\vec{c} ... (1)
(2) Pは平面ABC上にあるので、実数s,ts, tを用いて CP=sCA+tCB\vec{CP} = s\vec{CA} + t\vec{CB}と表せる。
OP=OC+CP=c+s(ac)+t(bc)=sa+tb+(1st)c\vec{OP} = \vec{OC} + \vec{CP} = \vec{c} + s(\vec{a} - \vec{c}) + t(\vec{b} - \vec{c}) = s\vec{a} + t\vec{b} + (1 - s - t)\vec{c} ... (2)
(3) 4点O, A, B, Cは同一平面上にないので、OP\vec{OP}a,b,c\vec{a}, \vec{b}, \vec{c}を用いた表し方は一意的である。(1), (2)より、
k=sk = s, k=tk = t, 2k=1st2k = 1 - s - t
s=k,t=ks = k, t = k2k=1st2k = 1 - s - tに代入して、
2k=1kk2k = 1 - k - k
4k=14k = 1
k=14k = \frac{1}{4}
したがって、s=14,t=14s = \frac{1}{4}, t = \frac{1}{4}
(4) k=14k = \frac{1}{4}OP=k(a+b+2c)\vec{OP} = k(\vec{a} + \vec{b} + 2\vec{c})に代入して、
OP=14a+14b+12c\vec{OP} = \frac{1}{4}\vec{a} + \frac{1}{4}\vec{b} + \frac{1}{2}\vec{c}

3. 最終的な答え

OP=14a+14b+12c\vec{OP} = \frac{1}{4}\vec{a} + \frac{1}{4}\vec{b} + \frac{1}{2}\vec{c}

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