三角関数の加法定理の公式を用いて、与えられた3つの式と等しい式を選択肢の中から選び、その番号を答える問題です。

幾何学三角関数加法定理三角関数の公式
2025/4/11

1. 問題の内容

三角関数の加法定理の公式を用いて、与えられた3つの式と等しい式を選択肢の中から選び、その番号を答える問題です。

2. 解き方の手順

(1) sin(a+b)\sin(a + b) について:
加法定理の公式は、
sin(a+b)=sinacosb+cosasinb\sin(a + b) = \sin a \cos b + \cos a \sin b
です。選択肢の中でこれと一致するものは(1)です。
(2) cos(ab)\cos(a - b) について:
加法定理の公式は、
cos(ab)=cosacosb+sinasinb\cos(a - b) = \cos a \cos b + \sin a \sin b
です。選択肢の中でこれと一致するものは(5)です。
(3) tan(a+b)\tan(-a + b) について:
tan(ba)\tan(b - a)と書き換えることができます。加法定理の公式は、
tan(ba)=tanbtana1+tanbtana=tana+tanb1+(tana)tanb=tanb+(tana)1+tanb(tana)=tan(b)+tan(a)1tan(b)tan(a)\tan(b - a) = \frac{\tan b - \tan a}{1 + \tan b \tan a} = \frac{-\tan a + \tan b}{1 + (-\tan a) \tan b} = \frac{\tan b + (-\tan a)}{1 + \tan b (-\tan a)} = \frac{\tan(b) + \tan(-a)}{1 - \tan(b) \tan(-a)}
tan(a)=tan(a)\tan(-a) = - \tan(a)を用いて、
tan(ba)=tanbtana1+tanbtana\tan(b - a) = \frac{\tan b - \tan a}{1 + \tan b \tan a}
分子と分母に-1をかけると、
tan(ba)=tanatanb1tanatanb\tan(b - a) = \frac{\tan a - \tan b}{-1 - \tan a \tan b} これは選択肢にありません。
tan(ba)=tanbtana1+tanatanb\tan(b - a) = \frac{\tan b - \tan a}{1 + \tan a \tan b}
ここで分子の符号を反転させたいので, 全体にマイナスをかけると、
tan(ba)=tanatanb1+tanatanb\tan(b-a) = - \frac{\tan a - \tan b}{1 + \tan a \tan b}.
分子に-1をかけると,
tan(ba)=(tanatanb)1+tanatanb\tan(b - a) = \frac{-(\tan a - \tan b)}{1 + \tan a \tan b}
=tana+tanb1+tanatanb= \frac{-\tan a + \tan b}{1 + \tan a \tan b}.
これは選択肢12番と一致します。

3. 最終的な答え

1: 1
2: 5
3: 12

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