点C($\vec{c}$)を中心とする半径$r$の円上の点をA($\vec{a}$)とする。点Aにおける円の接線上の点をP($\vec{p}$)とするとき、$(\vec{p}-\vec{c}) \cdot (\vec{a}-\vec{c}) = r^2$ が成り立つことを示す。

幾何学ベクトル接線内積
2025/4/15

1. 問題の内容

点C(c\vec{c})を中心とする半径rrの円上の点をA(a\vec{a})とする。点Aにおける円の接線上の点をP(p\vec{p})とするとき、(pc)(ac)=r2(\vec{p}-\vec{c}) \cdot (\vec{a}-\vec{c}) = r^2 が成り立つことを示す。

2. 解き方の手順

* CA=ac\vec{CA} = \vec{a} - \vec{c} は、円の中心から接点Aへ向かうベクトルであり、円の半径に相当する。したがって、ac=r|\vec{a} - \vec{c}| = r が成り立つ。
* 点P(p\vec{p})は、点Aにおける円の接線上にあるので、ベクトル AP=pa\vec{AP} = \vec{p} - \vec{a} はベクトル CA=ac\vec{CA} = \vec{a} - \vec{c} と直交する。
* 二つのベクトルが直交するということは、それらの内積が0になるということである。したがって、(pa)(ac)=0(\vec{p} - \vec{a}) \cdot (\vec{a} - \vec{c}) = 0 が成り立つ。
* (pa)(ac)=0(\vec{p} - \vec{a}) \cdot (\vec{a} - \vec{c}) = 0 を展開すると、p(ac)a(ac)=0\vec{p} \cdot (\vec{a} - \vec{c}) - \vec{a} \cdot (\vec{a} - \vec{c}) = 0 となる。
* p(ac)=a(ac)\vec{p} \cdot (\vec{a} - \vec{c}) = \vec{a} \cdot (\vec{a} - \vec{c}) と変形できる。
* a(ac)\vec{a} \cdot (\vec{a} - \vec{c}) を展開すると、aaac\vec{a} \cdot \vec{a} - \vec{a} \cdot \vec{c} となる。
* p(ac)=aaac\vec{p} \cdot (\vec{a} - \vec{c}) = \vec{a} \cdot \vec{a} - \vec{a} \cdot \vec{c}
* ここで、(pc)(ac)(\vec{p} - \vec{c}) \cdot (\vec{a} - \vec{c}) を展開すると、papcca+cc\vec{p} \cdot \vec{a} - \vec{p} \cdot \vec{c} - \vec{c} \cdot \vec{a} + \vec{c} \cdot \vec{c} となる。
* (pc)(ac)(\vec{p} - \vec{c}) \cdot (\vec{a} - \vec{c})p(ac)+c(ca)\vec{p} \cdot (\vec{a} - \vec{c}) + \vec{c} \cdot (\vec{c} - \vec{a}) と変形する。
* p(ac)\vec{p} \cdot (\vec{a} - \vec{c})aaac\vec{a} \cdot \vec{a} - \vec{a} \cdot \vec{c} を代入すると、aaac+ccca\vec{a} \cdot \vec{a} - \vec{a} \cdot \vec{c} + \vec{c} \cdot \vec{c} - \vec{c} \cdot \vec{a} となる。
* aaac+ccca\vec{a} \cdot \vec{a} - \vec{a} \cdot \vec{c} + \vec{c} \cdot \vec{c} - \vec{c} \cdot \vec{a}(ac)(ac)(\vec{a} - \vec{c}) \cdot (\vec{a} - \vec{c}) と変形する。
* (ac)(ac)=ac2(\vec{a} - \vec{c}) \cdot (\vec{a} - \vec{c}) = |\vec{a} - \vec{c}|^2 であり、ac=r|\vec{a} - \vec{c}| = r なので、ac2=r2|\vec{a} - \vec{c}|^2 = r^2 となる。
* よって、(pc)(ac)=r2(\vec{p} - \vec{c}) \cdot (\vec{a} - \vec{c}) = r^2 が示された。

3. 最終的な答え

(pc)(ac)=r2(\vec{p}-\vec{c}) \cdot (\vec{a}-\vec{c}) = r^2

「幾何学」の関連問題

問題213は、与えられた三角比を45°以下の角の三角比で表す問題です。具体的には、 (1) $\cos 61^\circ$ (2) $\tan 56^\circ$ をそれぞれ45°以下の角の三角比で表...

三角比角度変換三角関数の公式
2025/4/16

与えられた三角比を、45°以下の角の三角比で表す問題です。 (1) $\sin 49^\circ$ (2) $\tan 77^\circ$

三角比三角関数余角の公式
2025/4/16

直角三角形ABCにおいて、辺ABの長さが20cm、辺BCの長さが10cmであるとき、辺ACの長さを求める。ただし、答えは小数点第3位を四捨五入すること。

直角三角形ピタゴラスの定理三平方の定理平方根計算
2025/4/16

直角三角形ABCにおいて、斜辺ACの長さが15cm、角BACが40°であるとき、辺ABと辺BCの長さを三角関数を用いて求める。

三角関数直角三角形辺の長さcossin
2025/4/16

三角形ABCにおいて、PB:BC = 1:2、CR:RA = 4:3であるとき、PQ:QRを求める問題です。

メネラウスの定理チェバの定理三角形
2025/4/15

三角形ABCにおいて、$BC:CP = 5:3$、$CQ:QA = 2:7$であるとき、$AR:RB$を求める問題です。

幾何三角形チェバの定理
2025/4/15

三角形ABCにおいて、$AR:RB = 5:7$、$AQ = QC$であるとき、$BP:PC$を求めよ。

幾何三角形メネラウスの定理
2025/4/15

三角形ABCにおいて、$CQ:QA = 1:3$, $BP:PC = 7:4$ であるとき、$AR:RB$ を求めよ。

チェバの定理三角形
2025/4/15

2直線 $2x + 4y + 1 = 0$ と $x - 3y - 7 = 0$ のなす鋭角 $\alpha$ を、法線ベクトルを利用して求めよ。

ベクトル直線法線ベクトル内積角度鋭角
2025/4/15

3点 $A(1, 0)$, $B(-2, -1)$, $C(-1, 3)$ を頂点とする $\triangle ABC$ について、この三角形に関する質問(面積、内積、角度など)に答える必要があると思...

三角形面積ベクトル外積
2025/4/15