三角形ABCにおいて、$BC=a$, $CA=b$, $AB=c$とし、$a^2 = 5 - \sqrt{2} - \sqrt{6}$, $b^2 = 1$, $c^2 = 4$とする。 (1) $\cos \angle BAC$の値を求めよ。 (2) 三角形ABCの面積Sを求めよ。 (3) $\angle BAC$の大きさを求めよ。

幾何学三角比余弦定理三角形の面積角度
2025/4/12

1. 問題の内容

三角形ABCにおいて、BC=aBC=a, CA=bCA=b, AB=cAB=cとし、a2=526a^2 = 5 - \sqrt{2} - \sqrt{6}, b2=1b^2 = 1, c2=4c^2 = 4とする。
(1) cosBAC\cos \angle BACの値を求めよ。
(2) 三角形ABCの面積Sを求めよ。
(3) BAC\angle BACの大きさを求めよ。

2. 解き方の手順

(1) 余弦定理を用いてcosBAC\cos \angle BACの値を求める。BAC=A\angle BAC = Aとすると、
a2=b2+c22bccosAa^2 = b^2 + c^2 - 2bc \cos A
より、
cosA=b2+c2a22bc\cos A = \frac{b^2 + c^2 - a^2}{2bc}
b=b2=1=1b = \sqrt{b^2} = \sqrt{1} = 1
c=c2=4=2c = \sqrt{c^2} = \sqrt{4} = 2
なので、
cosA=1+4(526)212=2+64\cos A = \frac{1 + 4 - (5 - \sqrt{2} - \sqrt{6})}{2 \cdot 1 \cdot 2} = \frac{\sqrt{2} + \sqrt{6}}{4}
(2) sin2A+cos2A=1\sin^2 A + \cos^2 A = 1より、
sin2A=1cos2A=1(2+64)2=12+212+616=18+4316=12+34=234\sin^2 A = 1 - \cos^2 A = 1 - (\frac{\sqrt{2} + \sqrt{6}}{4})^2 = 1 - \frac{2 + 2\sqrt{12} + 6}{16} = 1 - \frac{8 + 4\sqrt{3}}{16} = 1 - \frac{2 + \sqrt{3}}{4} = \frac{2 - \sqrt{3}}{4}
sinA=234=232\sin A = \sqrt{\frac{2 - \sqrt{3}}{4}} = \frac{\sqrt{2 - \sqrt{3}}}{2}
半角の公式より
23=4232=(31)22=312\sqrt{2-\sqrt{3}} = \sqrt{\frac{4-2\sqrt{3}}{2}} = \sqrt{\frac{(\sqrt{3}-1)^2}{2}} = \frac{\sqrt{3}-1}{\sqrt{2}}
sinA=3122=624\sin A = \frac{\sqrt{3} - 1}{2\sqrt{2}} = \frac{\sqrt{6} - \sqrt{2}}{4}
三角形の面積Sは、S=12bcsinA=1212624=624S = \frac{1}{2}bc \sin A = \frac{1}{2} \cdot 1 \cdot 2 \cdot \frac{\sqrt{6} - \sqrt{2}}{4} = \frac{\sqrt{6} - \sqrt{2}}{4}
(3) cosA=2+64\cos A = \frac{\sqrt{2} + \sqrt{6}}{4}であり、2+64=cos15\frac{\sqrt{2} + \sqrt{6}}{4} = \cos 15^{\circ}なので、BAC=15\angle BAC = 15^{\circ}

3. 最終的な答え

(1) cosBAC=2+64\cos \angle BAC = \frac{\sqrt{2} + \sqrt{6}}{4}
(2) 三角形ABCの面積S = 624\frac{\sqrt{6} - \sqrt{2}}{4}
(3) BAC=15\angle BAC = 15^{\circ}

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