(1) 実数 $a$ を定数とする。2次方程式 $x^2 + 4ax + 8a^2 - 20a + 25 = 0$ が実数解をもつとき、$a$ の値と、そのときの $x$ の値を求める。 (2) $k > 0$ とする。2次方程式 $x^2 + kx - (k-1) = 0$ が異なる2つの実数解をもつときの、$k$ の値の範囲を求める。また、$x^2 + kx - (k-1) = 0$ の1つの解が $-3$ であるときの、$k$ の値ともう1つの解を求める。

代数学二次方程式判別式実数解因数分解
2025/4/12
## 数学の問題の解答

1. 問題の内容

(1) 実数 aa を定数とする。2次方程式 x2+4ax+8a220a+25=0x^2 + 4ax + 8a^2 - 20a + 25 = 0 が実数解をもつとき、aa の値と、そのときの xx の値を求める。
(2) k>0k > 0 とする。2次方程式 x2+kx(k1)=0x^2 + kx - (k-1) = 0 が異なる2つの実数解をもつときの、kk の値の範囲を求める。また、x2+kx(k1)=0x^2 + kx - (k-1) = 0 の1つの解が 3-3 であるときの、kk の値ともう1つの解を求める。

2. 解き方の手順

(1)
2次方程式が実数解を持つための条件は、判別式 DDD0D \geq 0 となることである。
判別式を計算する。
D=(4a)24(1)(8a220a+25)=16a232a2+80a100=16a2+80a1000D = (4a)^2 - 4(1)(8a^2 - 20a + 25) = 16a^2 - 32a^2 + 80a - 100 = -16a^2 + 80a - 100 \geq 0
両辺を 4-4 で割って符号を反転させる。
4a220a+2504a^2 - 20a + 25 \leq 0
(2a5)20(2a - 5)^2 \leq 0
実数の2乗は0以上であるから、2a5=02a - 5 = 0 でなければならない。
2a=52a = 5 より、a=52a = \frac{5}{2}
a=52a = \frac{5}{2} を元の2次方程式に代入する。
x2+4(52)x+8(52)220(52)+25=0x^2 + 4(\frac{5}{2})x + 8(\frac{5}{2})^2 - 20(\frac{5}{2}) + 25 = 0
x2+10x+8(254)50+25=0x^2 + 10x + 8(\frac{25}{4}) - 50 + 25 = 0
x2+10x+5050+25=0x^2 + 10x + 50 - 50 + 25 = 0
x2+10x+25=0x^2 + 10x + 25 = 0
(x+5)2=0(x + 5)^2 = 0
x=5x = -5
(2)
2次方程式が異なる2つの実数解を持つための条件は、判別式 DDD>0D > 0 となることである。
判別式を計算する。
D=k24(1)((k1))=k2+4k4>0D = k^2 - 4(1)(-(k-1)) = k^2 + 4k - 4 > 0
k2+4k4=0k^2 + 4k - 4 = 0 を解くと、k=4±16+162=2±8=2±22k = \frac{-4 \pm \sqrt{16 + 16}}{2} = -2 \pm \sqrt{8} = -2 \pm 2\sqrt{2}
k>0k > 0 であるので、2+222+2(1.414)=2+2.828=0.828-2 + 2\sqrt{2} \approx -2 + 2(1.414) = -2 + 2.828 = 0.828
k>2+22k > -2 + 2\sqrt{2}
x=3x = -3 を代入する。
(3)2+k(3)(k1)=0(-3)^2 + k(-3) - (k-1) = 0
93kk+1=09 - 3k - k + 1 = 0
104k=010 - 4k = 0
4k=104k = 10
k=104=52k = \frac{10}{4} = \frac{5}{2}
x2+52x(521)=0x^2 + \frac{5}{2}x - (\frac{5}{2} - 1) = 0
x2+52x32=0x^2 + \frac{5}{2}x - \frac{3}{2} = 0
2x2+5x3=02x^2 + 5x - 3 = 0
(2x1)(x+3)=0(2x - 1)(x + 3) = 0
x=12,3x = \frac{1}{2}, -3
もう一つの解は x=12x = \frac{1}{2}

3. 最終的な答え

(1) a=52a = \frac{5}{2}, x=5x = -5
(2) k>2+22k > -2 + 2\sqrt{2}, k=52k = \frac{5}{2}, もう一つの解は 12\frac{1}{2}

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