正の整数の列を、第$n$群に$3n-1$個の整数が入るように群に分ける。 (1) 第4群の最後の数を求める。 (2) 第5群のすべての数の和を求める。 (3) 54が第何群の何番目の数かを求める。

数論数列整数の性質等差数列
2025/4/12

1. 問題の内容

正の整数の列を、第nn群に3n13n-1個の整数が入るように群に分ける。
(1) 第4群の最後の数を求める。
(2) 第5群のすべての数の和を求める。
(3) 54が第何群の何番目の数かを求める。

2. 解き方の手順

(1) 第nn群の最後の数は、第1群から第nn群までの整数の個数の合計である。
nn群までの整数の個数の合計をSnS_nとすると、
Sn=k=1n(3k1)=3k=1nkk=1n1=3n(n+1)2n=3n2+3n2n2=3n2+n2S_n = \sum_{k=1}^{n} (3k-1) = 3\sum_{k=1}^{n} k - \sum_{k=1}^{n} 1 = 3\frac{n(n+1)}{2} - n = \frac{3n^2+3n-2n}{2} = \frac{3n^2+n}{2}
したがって、第4群の最後の数は、
S4=342+42=316+42=48+42=522=26S_4 = \frac{3 \cdot 4^2 + 4}{2} = \frac{3 \cdot 16 + 4}{2} = \frac{48+4}{2} = \frac{52}{2} = 26
(2) 第5群の最初の数は、第4群の最後の数の次の数なので、26+1=2726+1=27
第5群に含まれる整数の個数は 351=151=143 \cdot 5 - 1 = 15 - 1 = 14個。
第5群の最後の数は、第5群の最初の数に (141)(14-1) を加えた数なので、27+13=4027 + 13 = 40
第5群の和は、等差数列の和の公式を用いて、
項数2(最初の数+最後の数)\frac{\text{項数}}{2} (\text{最初の数} + \text{最後の数})で計算できる。
よって、第5群の和は 142(27+40)=767=469\frac{14}{2} (27 + 40) = 7 \cdot 67 = 469
(3) 54が第nn群にあるとする。
まず、Sn=3n2+n254S_n = \frac{3n^2+n}{2} \geq 54となる最小のnnを求める。
3n2+n1083n^2 + n \geq 108
3n2+n10803n^2 + n - 108 \geq 0
n=6n=6 のとき 336+6108=108+6108=6>03 \cdot 36 + 6 - 108 = 108 + 6 - 108 = 6 > 0
n=5n=5 のとき 325+5108=75+5108=28<03 \cdot 25 + 5 - 108 = 75 + 5 - 108 = -28 < 0
したがって、54は第6群にある。
第5群の最後の数はS5=325+52=75+52=802=40S_5 = \frac{3 \cdot 25 + 5}{2} = \frac{75+5}{2} = \frac{80}{2} = 40
第6群の最初の数は41。
54は第6群の5440=1454 - 40 = 14番目の数である。

3. 最終的な答え

(1) 26
(2) 469
(3) 第6群の14番目

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