四面体OABCにおいて、線分OAを2:1に内分する点をP、線分OBを3:1に内分する点をQ、線分BCの中点をRとする。3点P, Q, Rを通る平面を$\alpha$とする。また、$\overrightarrow{OA}=\overrightarrow{a}, \overrightarrow{OB}=\overrightarrow{b}, \overrightarrow{OC}=\overrightarrow{c}$とおく。 (1) 平面$\alpha$上の任意の点をXとする。4点P, Q, R, Xが平面$\alpha$上の点であるから $\overrightarrow{PX}=s\overrightarrow{PQ}+t\overrightarrow{PR}$ (s, tは実数)とおくと、$\overrightarrow{OX}=\frac{1}{2}(3-s-t)\overrightarrow{a} + (\frac{4}{5}s + \frac{6}{7}) \overrightarrow{b} + \frac{8}{9}t\overrightarrow{c}$である。 (2) 平面$\alpha$と直線ACとの交点をSとする。(1)における点XがSと一致したものとすると、$s = -\frac{10}{11}, t = \frac{12}{13}$であり、このときAS:SC = u:(1-u)とおくと、$u = \frac{14}{15}$である。
2025/4/13
1. 問題の内容
四面体OABCにおいて、線分OAを2:1に内分する点をP、線分OBを3:1に内分する点をQ、線分BCの中点をRとする。3点P, Q, Rを通る平面をとする。また、とおく。
(1) 平面上の任意の点をXとする。4点P, Q, R, Xが平面上の点であるから (s, tは実数)とおくと、である。
(2) 平面と直線ACとの交点をSとする。(1)における点XがSと一致したものとすると、であり、このときAS:SC = u:(1-u)とおくと、である。
2. 解き方の手順
(2) Sは平面上の点であり、直線AC上の点でもある。をとで表すことを考える。
まず、をとで表すと、実数uを用いて
と表せる。
次に、においてXがSと一致するとき、となる。
とを比較すると、
は一次独立なので、以下の式が成り立つ。
より、
より、
より、
はAC上の点なので、の係数が0になる。
したがって、
ここで、の係数が0なので、。よって、