放物線 $C: y = x^2 + 1$ と直線 $l: y = 4x + 6$ がある。$C$ と $l$ の交点の $x$ 座標の小さい順に $A$, $B$ とする。 (1) 点 $A$, $B$ における $C$ の接線 $l_A$, $l_B$ の方程式を求める。 (2) $C$ と $l$ で囲まれる図形の面積 $S_1$ を求める。 (3) $C$, $l_A$, $l_B$ で囲まれる図形の面積 $S_2$ を求める。 (4) $l$, $l_A$, $l_B$ で囲まれる三角形の面積を $S$ とする。$S$ を $S_1$, $S_2$ で表す。

解析学放物線接線積分面積
2025/4/13

1. 問題の内容

放物線 C:y=x2+1C: y = x^2 + 1 と直線 l:y=4x+6l: y = 4x + 6 がある。CCll の交点の xx 座標の小さい順に AA, BB とする。
(1) 点 AA, BB における CC の接線 lAl_A, lBl_B の方程式を求める。
(2) CCll で囲まれる図形の面積 S1S_1 を求める。
(3) CC, lAl_A, lBl_B で囲まれる図形の面積 S2S_2 を求める。
(4) ll, lAl_A, lBl_B で囲まれる三角形の面積を SS とする。SSS1S_1, S2S_2 で表す。

2. 解き方の手順

(1)
まず,CCll の交点の xx 座標を求める。
x2+1=4x+6x^2 + 1 = 4x + 6
x24x5=0x^2 - 4x - 5 = 0
(x5)(x+1)=0(x - 5)(x + 1) = 0
x=5,1x = 5, -1
したがって、AAxx 座標は 1-1, BBxx 座標は 55 である。
y=x2+1y = x^2 + 1 を微分すると、y=2xy' = 2x となる。
A(1,2)A(-1, 2) における接線 lAl_A の傾きは 2(1)=22(-1) = -2 である。
lAl_A の方程式は y2=2(x+1)y - 2 = -2(x + 1) より、
y=2xy = -2x
B(5,26)B(5, 26) における接線 lBl_B の傾きは 2(5)=102(5) = 10 である。
lBl_B の方程式は y26=10(x5)y - 26 = 10(x - 5) より、
y=10x24y = 10x - 24
(2)
S1=15(4x+6(x2+1))dxS_1 = \int_{-1}^{5} (4x + 6 - (x^2 + 1)) dx
=15(x2+4x+5)dx= \int_{-1}^{5} (-x^2 + 4x + 5) dx
=[13x3+2x2+5x]15= [-\frac{1}{3}x^3 + 2x^2 + 5x]_{-1}^{5}
=(1253+50+25)(13+25)= (-\frac{125}{3} + 50 + 25) - (\frac{1}{3} + 2 - 5)
=1253+75132+5= -\frac{125}{3} + 75 - \frac{1}{3} - 2 + 5
=781263=7842=36= 78 - \frac{126}{3} = 78 - 42 = 36
(3)
lAl_AlBl_B の交点を求める。
2x=10x24-2x = 10x - 24
12x=2412x = 24
x=2x = 2
交点は (2,4)(2, -4) である。
S2S_2 は、放物線 CC と接線 lAl_A, lBl_B で囲まれた図形の面積である。
S2=12(x2+1(2x))dx+25(x2+1(10x24))dxS_2 = \int_{-1}^{2} (x^2 + 1 - (-2x)) dx + \int_{2}^{5} (x^2 + 1 - (10x - 24)) dx
=12(x2+2x+1)dx+25(x210x+25)dx= \int_{-1}^{2} (x^2 + 2x + 1) dx + \int_{2}^{5} (x^2 - 10x + 25) dx
=12(x+1)2dx+25(x5)2dx= \int_{-1}^{2} (x+1)^2 dx + \int_{2}^{5} (x-5)^2 dx
=[13(x+1)3]12+[13(x5)3]25= [\frac{1}{3}(x+1)^3]_{-1}^{2} + [\frac{1}{3}(x-5)^3]_{2}^{5}
=(13(33)0)+(013(3)3)= (\frac{1}{3}(3^3) - 0) + (0 - \frac{1}{3}(-3)^3)
=913(27)=9+9=18= 9 - \frac{1}{3}(-27) = 9 + 9 = 18
(4)
三角形の面積 SS は、S=12(xA(yByC)+xB(yCyA)+xC(yAyB))S = \frac{1}{2} |(x_A(y_B - y_C) + x_B(y_C - y_A) + x_C(y_A - y_B))|
ここで、lllAl_A, lBl_B で囲まれた三角形の面積なので、A(1,2)A(-1,2), B(5,26)B(5, 26), C(2,4)C(2, -4) である。
S=12(1(426)+5(2(4))+2(262))S = \frac{1}{2} |(-1(-4 - 26) + 5(2 - (-4)) + 2(26 - 2))|
=12(1(30)+5(6)+2(24))= \frac{1}{2} |(-1(-30) + 5(6) + 2(24))|
=1230+30+48=12108=54= \frac{1}{2} |30 + 30 + 48| = \frac{1}{2} |108| = 54
S1=36S_1 = 36, S2=18S_2 = 18 なので、S1+S2=54S_1 + S_2 = 54 である。
したがって、S=S1+S2S = S_1 + S_2.

3. 最終的な答え

(1) lA:y=2xl_A : y = -2x, lB:y=10x24l_B : y = 10x - 24
(2) S1=36S_1 = 36
(3) S2=18S_2 = 18
(4) S=S1+S2S = S_1 + S_2

「解析学」の関連問題

(1) 関数 $y = -x^3 - 6x^2 + 7$ のグラフ上の点Pのx座標が-2であるとき、点Pにおける接線の方程式を求め、またこの関数の極小値を求める。 (2) 連立不等式 $\begin{...

微分接線極値積分領域の面積
2025/4/15

関数 $f(x) = x^3 + (a-2)x^2 + 3x$ が与えられている。 (1) $f(x)$ の導関数 $f'(x)$ を求める。 (2) $f(x)$ が極値をもつときの $a$ の範囲...

微分導関数極値関数の増減判別式
2025/4/15

$\sqrt{2} \sin \theta - \sqrt{2} \cos \theta$ を $r \sin(\theta - \frac{\pi}{k})$ の形に変形する問題です。ただし、$r ...

三角関数三角関数の合成数式変形
2025/4/15

加法定理を利用して、$\cos(x + \frac{\pi}{4}) + \cos(x - \frac{\pi}{4})$ を計算し、その結果を $A \cos x \cos \frac{\pi}{B...

三角関数加法定理cos計算
2025/4/15

$0 \le \alpha < 2\pi$, $0 \le \beta < 2\pi$, $0 \le \gamma < 2\pi$ のとき、次の式を $\cos \alpha$, $\cos \be...

三角関数加法定理和積の公式三角関数の合成
2025/4/15

関数 $y = \frac{2^x + 2^{-x}}{2}$ の逆関数を求めよ。

逆関数指数関数対数関数代数
2025/4/15

与えられた関数の $x$ が無限大に近づくときの極限を求めます。 $$ \lim_{x \to \infty} \frac{\sqrt{x+3} - \sqrt{x}}{\sqrt{x+2} - \s...

極限関数の極限有理化
2025/4/15

与えられた関数 $y = x^4 - 2x^2 + 1$ について、以下の問いに答えます。 (1) $y$ の極大値と、極大値をとる $x$ の値をすべて求めます。 (2) $y$ の極小値と、極小値...

微分極値増減増減表関数のグラフ
2025/4/15

$\cos 2x = \frac{1 - \tan^2 x}{1 + \tan^2 x}$ を証明します。

三角関数恒等式2倍角の公式証明
2025/4/15

与えられた式 $\sin^2 x = \frac{\tan^2 x}{1 + \tan^2 x}$ が成り立つことを証明する。

三角関数恒等式証明
2025/4/15