円 $x^2 + y^2 = 25$ と直線 $y = 2x + k$ が共有点を持つときの定数 $k$ の値の範囲と、円と直線が接するときの定数 $k$ の値および接点の座標を求める問題です。

幾何学直線接線判別式
2025/4/13

1. 問題の内容

x2+y2=25x^2 + y^2 = 25 と直線 y=2x+ky = 2x + k が共有点を持つときの定数 kk の値の範囲と、円と直線が接するときの定数 kk の値および接点の座標を求める問題です。

2. 解き方の手順

(1) 円と直線が共有点を持つ条件
x2+y2=25x^2 + y^2 = 25 と直線 y=2x+ky = 2x + k の共有点を求めるには、これらの式を連立させて xx についての2次方程式を得て、その判別式を調べればよい。
x2+(2x+k)2=25x^2 + (2x + k)^2 = 25
x2+4x2+4kx+k2=25x^2 + 4x^2 + 4kx + k^2 = 25
5x2+4kx+k225=05x^2 + 4kx + k^2 - 25 = 0
この2次方程式の判別式を DD とすると、
D=(4k)245(k225)D = (4k)^2 - 4 \cdot 5 \cdot (k^2 - 25)
D=16k220k2+500D = 16k^2 - 20k^2 + 500
D=4k2+500D = -4k^2 + 500
円と直線が共有点を持つ条件は D0D \ge 0 である。
4k2+5000-4k^2 + 500 \ge 0
4k25004k^2 \le 500
k2125k^2 \le 125
125k125-\sqrt{125} \le k \le \sqrt{125}
55k55-5\sqrt{5} \le k \le 5\sqrt{5}
(2) 円と直線が接する条件
円と直線が接する条件は D=0D = 0 である。
4k2+500=0-4k^2 + 500 = 0
4k2=5004k^2 = 500
k2=125k^2 = 125
k=±125k = \pm \sqrt{125}
k=±55k = \pm 5\sqrt{5}
(3) 接点の座標
k=55k = 5\sqrt{5} のとき、
5x2+4(55)x+(55)225=05x^2 + 4(5\sqrt{5})x + (5\sqrt{5})^2 - 25 = 0
5x2+205x+12525=05x^2 + 20\sqrt{5}x + 125 - 25 = 0
5x2+205x+100=05x^2 + 20\sqrt{5}x + 100 = 0
x2+45x+20=0x^2 + 4\sqrt{5}x + 20 = 0
(x+25)2=0(x + 2\sqrt{5})^2 = 0
x=25x = -2\sqrt{5}
y=2x+k=2(25)+55=45+55=5y = 2x + k = 2(-2\sqrt{5}) + 5\sqrt{5} = -4\sqrt{5} + 5\sqrt{5} = \sqrt{5}
よって、接点の座標は (25,5)(-2\sqrt{5}, \sqrt{5})
k=55k = -5\sqrt{5} のとき、
5x2+4(55)x+(55)225=05x^2 + 4(-5\sqrt{5})x + (-5\sqrt{5})^2 - 25 = 0
5x2205x+12525=05x^2 - 20\sqrt{5}x + 125 - 25 = 0
5x2205x+100=05x^2 - 20\sqrt{5}x + 100 = 0
x245x+20=0x^2 - 4\sqrt{5}x + 20 = 0
(x25)2=0(x - 2\sqrt{5})^2 = 0
x=25x = 2\sqrt{5}
y=2x+k=2(25)55=4555=5y = 2x + k = 2(2\sqrt{5}) - 5\sqrt{5} = 4\sqrt{5} - 5\sqrt{5} = -\sqrt{5}
よって、接点の座標は (25,5)(2\sqrt{5}, -\sqrt{5})

3. 最終的な答え

- 共有点を持つときの kk の範囲: 55k55-5\sqrt{5} \le k \le 5\sqrt{5}
- 接するときの kk の値:k=55k = 5\sqrt{5} のとき接点の座標は (25,5)(-2\sqrt{5}, \sqrt{5})k=55k = -5\sqrt{5} のとき接点の座標は (25,5)(2\sqrt{5}, -\sqrt{5})

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