問題は全部で5問あります。 (1) 2つの平面 $6x+2y-3z+4=0$ と $-9x+4y+z+4=0$ のなす角を求める。 (2) 2つの平面 $kx+2y-3z+4=0$ と $-9x+(k+2)y+z+4=0$ が垂直になるような定数 $k$ の値を求める。 (3) 点 $(1, -2, 2)$ と平面 $x-3y-5z+1=0$ の距離を求める。 (4) 点 $(2, 1, -9)$ を中心とする半径7の球の方程式を求める。 (5) 方程式 $x^2+y^2+z^2+8x-4y-2z=0$ で表される球の中心と半径を求める。

幾何学空間ベクトル平面距離
2025/4/13

1. 問題の内容

問題は全部で5問あります。
(1) 2つの平面 6x+2y3z+4=06x+2y-3z+4=09x+4y+z+4=0-9x+4y+z+4=0 のなす角を求める。
(2) 2つの平面 kx+2y3z+4=0kx+2y-3z+4=09x+(k+2)y+z+4=0-9x+(k+2)y+z+4=0 が垂直になるような定数 kk の値を求める。
(3) 点 (1,2,2)(1, -2, 2) と平面 x3y5z+1=0x-3y-5z+1=0 の距離を求める。
(4) 点 (2,1,9)(2, 1, -9) を中心とする半径7の球の方程式を求める。
(5) 方程式 x2+y2+z2+8x4y2z=0x^2+y^2+z^2+8x-4y-2z=0 で表される球の中心と半径を求める。

2. 解き方の手順

(1) 2つの平面のなす角は、法線ベクトルのなす角に等しい。平面 ax+by+cz+d=0ax+by+cz+d=0 の法線ベクトルは n=(a,b,c)\vec{n}=(a, b, c) である。
平面 6x+2y3z+4=06x+2y-3z+4=0 の法線ベクトルは n1=(6,2,3)\vec{n_1} = (6, 2, -3)
平面 9x+4y+z+4=0-9x+4y+z+4=0 の法線ベクトルは n2=(9,4,1)\vec{n_2} = (-9, 4, 1)
2つのベクトルのなす角 θ\theta は、
cosθ=n1n2n1n2\cos\theta = \frac{\vec{n_1} \cdot \vec{n_2}}{|\vec{n_1}| |\vec{n_2}|}
n1n2=6(9)+2(4)+(3)(1)=54+83=49\vec{n_1} \cdot \vec{n_2} = 6(-9) + 2(4) + (-3)(1) = -54 + 8 - 3 = -49
n1=62+22+(3)2=36+4+9=49=7|\vec{n_1}| = \sqrt{6^2 + 2^2 + (-3)^2} = \sqrt{36+4+9} = \sqrt{49} = 7
n2=(9)2+42+12=81+16+1=98=72|\vec{n_2}| = \sqrt{(-9)^2 + 4^2 + 1^2} = \sqrt{81+16+1} = \sqrt{98} = 7\sqrt{2}
cosθ=49772=12=22\cos\theta = \frac{-49}{7 \cdot 7\sqrt{2}} = \frac{-1}{\sqrt{2}} = -\frac{\sqrt{2}}{2}
θ=3π4\theta = \frac{3\pi}{4} または 135135^\circ
(2) 2つの平面が垂直であるとき、法線ベクトルも垂直になる。つまり、法線ベクトルの内積が0になる。
平面 kx+2y3z+4=0kx+2y-3z+4=0 の法線ベクトルは n1=(k,2,3)\vec{n_1} = (k, 2, -3)
平面 9x+(k+2)y+z+4=0-9x+(k+2)y+z+4=0 の法線ベクトルは n2=(9,k+2,1)\vec{n_2} = (-9, k+2, 1)
n1n2=0\vec{n_1} \cdot \vec{n_2} = 0
k(9)+2(k+2)+(3)(1)=0k(-9) + 2(k+2) + (-3)(1) = 0
9k+2k+43=0-9k + 2k + 4 - 3 = 0
7k+1=0-7k + 1 = 0
7k=17k = 1
k=17k = \frac{1}{7}
(3) 点 (x0,y0,z0)(x_0, y_0, z_0) と平面 ax+by+cz+d=0ax+by+cz+d=0 の距離 DD は、
D=ax0+by0+cz0+da2+b2+c2D = \frac{|ax_0 + by_0 + cz_0 + d|}{\sqrt{a^2+b^2+c^2}}
(1,2,2)(1, -2, 2) と平面 x3y5z+1=0x-3y-5z+1=0 の距離は、
D=13(2)5(2)+112+(3)2+(5)2=1+610+11+9+25=235=235=23535D = \frac{|1 - 3(-2) - 5(2) + 1|}{\sqrt{1^2 + (-3)^2 + (-5)^2}} = \frac{|1 + 6 - 10 + 1|}{\sqrt{1+9+25}} = \frac{|-2|}{\sqrt{35}} = \frac{2}{\sqrt{35}} = \frac{2\sqrt{35}}{35}
(4) 中心 (a,b,c)(a, b, c) 、半径 rr の球の方程式は、 (xa)2+(yb)2+(zc)2=r2(x-a)^2 + (y-b)^2 + (z-c)^2 = r^2
中心 (2,1,9)(2, 1, -9) 、半径7の球の方程式は、
(x2)2+(y1)2+(z+9)2=72(x-2)^2 + (y-1)^2 + (z+9)^2 = 7^2
(x2)2+(y1)2+(z+9)2=49(x-2)^2 + (y-1)^2 + (z+9)^2 = 49
(5) x2+y2+z2+8x4y2z=0x^2+y^2+z^2+8x-4y-2z=0 を平方完成する。
(x2+8x)+(y24y)+(z22z)=0(x^2 + 8x) + (y^2 - 4y) + (z^2 - 2z) = 0
(x2+8x+16)+(y24y+4)+(z22z+1)=16+4+1(x^2 + 8x + 16) + (y^2 - 4y + 4) + (z^2 - 2z + 1) = 16 + 4 + 1
(x+4)2+(y2)2+(z1)2=21(x+4)^2 + (y-2)^2 + (z-1)^2 = 21
よって、中心は (4,2,1)(-4, 2, 1) 、半径は 21\sqrt{21}

3. 最終的な答え

(1) 3π4\frac{3\pi}{4} または 135135^\circ
(2) k=17k = \frac{1}{7}
(3) 23535\frac{2\sqrt{35}}{35}
(4) (x2)2+(y1)2+(z+9)2=49(x-2)^2 + (y-1)^2 + (z+9)^2 = 49
(5) 中心 (4,2,1)(-4, 2, 1) 、半径 21\sqrt{21}

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