$\triangle ABC$ において、次の等式が成り立つとき、どのような三角形か判定する問題です。 (1) $a\sin A + b\sin B = c\sin C$ (2) $a\cos A + b\cos B = c\cos C$

幾何学三角形正弦定理余弦定理直角三角形辺の長さ角度
2025/4/13

1. 問題の内容

ABC\triangle ABC において、次の等式が成り立つとき、どのような三角形か判定する問題です。
(1) asinA+bsinB=csinCa\sin A + b\sin B = c\sin C
(2) acosA+bcosB=ccosCa\cos A + b\cos B = c\cos C

2. 解き方の手順

(1) asinA+bsinB=csinCa\sin A + b\sin B = c\sin C の場合
正弦定理より、asinA=bsinB=csinC=2R\frac{a}{\sin A} = \frac{b}{\sin B} = \frac{c}{\sin C} = 2R (RRは外接円の半径) が成り立つので、
sinA=a2R\sin A = \frac{a}{2R}, sinB=b2R\sin B = \frac{b}{2R}, sinC=c2R\sin C = \frac{c}{2R} となります。
これを元の式に代入すると、
aa2R+bb2R=cc2Ra\cdot\frac{a}{2R} + b\cdot\frac{b}{2R} = c\cdot\frac{c}{2R}
両辺に 2R2R を掛けて、
a2+b2=c2a^2 + b^2 = c^2
したがって、これは三平方の定理を満たすので、C=90\angle C = 90^\circ の直角三角形です。
(2) acosA+bcosB=ccosCa\cos A + b\cos B = c\cos C の場合
余弦定理より、
cosA=b2+c2a22bc\cos A = \frac{b^2+c^2-a^2}{2bc}
cosB=c2+a2b22ca\cos B = \frac{c^2+a^2-b^2}{2ca}
cosC=a2+b2c22ab\cos C = \frac{a^2+b^2-c^2}{2ab}
これらを元の式に代入すると、
ab2+c2a22bc+bc2+a2b22ca=ca2+b2c22aba\cdot\frac{b^2+c^2-a^2}{2bc} + b\cdot\frac{c^2+a^2-b^2}{2ca} = c\cdot\frac{a^2+b^2-c^2}{2ab}
両辺に 2abc2abc を掛けて、
a2(b2+c2a2)+b2(c2+a2b2)=c2(a2+b2c2)a^2(b^2+c^2-a^2) + b^2(c^2+a^2-b^2) = c^2(a^2+b^2-c^2)
a2b2+a2c2a4+b2c2+a2b2b4=a2c2+b2c2c4a^2b^2 + a^2c^2 - a^4 + b^2c^2 + a^2b^2 - b^4 = a^2c^2 + b^2c^2 - c^4
2a2b2a4b4=c42a^2b^2 - a^4 - b^4 = -c^4
c4=a4+b42a2b2c^4 = a^4 + b^4 - 2a^2b^2
c4=(a2b2)2c^4 = (a^2-b^2)^2
c2=a2b2c^2 = |a^2-b^2|
したがって、c2=a2b2c^2 = a^2 - b^2 または c2=b2a2c^2 = b^2 - a^2 となります。
c2=a2b2c^2 = a^2 - b^2 のとき、a2=b2+c2a^2 = b^2 + c^2 より、B=90\angle B = 90^\circ の直角三角形です。
c2=b2a2c^2 = b^2 - a^2 のとき、b2=a2+c2b^2 = a^2 + c^2 より、A=90\angle A = 90^\circ の直角三角形です。
または、a=ba=bのとき、c=0c=0となるので、不適です。
したがって、A=90\angle A = 90^\circ または B=90\angle B = 90^\circ の直角三角形です。

3. 最終的な答え

(1) C=90\angle C = 90^\circ の直角三角形
(2) A=90\angle A = 90^\circ または B=90\angle B = 90^\circ の直角三角形

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