10本のくじの中に当たりくじが2本入っている。Aさんが1本くじを引き、次にBさんが残りの9本のくじから2本引く。Aさんの引いた当たりくじの本数を$X$、Bさんの引いた当たりくじの本数を$Y$とする。$X$と$Y$の同時分布を求める問題。

確率論・統計学確率同時分布組み合わせ
2025/4/13

1. 問題の内容

10本のくじの中に当たりくじが2本入っている。Aさんが1本くじを引き、次にBさんが残りの9本のくじから2本引く。Aさんの引いた当たりくじの本数をXX、Bさんの引いた当たりくじの本数をYYとする。XXYYの同時分布を求める問題。

2. 解き方の手順

XXYYがとりうる値を考え、それぞれの確率を計算する。
XXがとりうる値は0と1。YYがとりうる値は0, 1, 2。
同時確率分布はP(X=x,Y=y)P(X=x, Y=y)で表される。
(1) X=0X=0のとき:
Aさんが外れを引く確率は 810=45\frac{8}{10} = \frac{4}{5}
このとき、残りのくじは9本で、当たりは2本のまま。Bさんが2本引く。
- Y=0Y=0となる確率は、7C29C2=2136=712\frac{7C2}{9C2} = \frac{21}{36} = \frac{7}{12}
よって、P(X=0,Y=0)=45×712=2860=715P(X=0, Y=0) = \frac{4}{5} \times \frac{7}{12} = \frac{28}{60} = \frac{7}{15}
- Y=1Y=1となる確率は、2C17C19C2=1436=718\frac{2C1 * 7C1}{9C2} = \frac{14}{36} = \frac{7}{18}
よって、P(X=0,Y=1)=45×718=2890=1445P(X=0, Y=1) = \frac{4}{5} \times \frac{7}{18} = \frac{28}{90} = \frac{14}{45}
- Y=2Y=2となる確率は、2C29C2=136\frac{2C2}{9C2} = \frac{1}{36}
よって、P(X=0,Y=2)=45×136=4180=145P(X=0, Y=2) = \frac{4}{5} \times \frac{1}{36} = \frac{4}{180} = \frac{1}{45}
(2) X=1X=1のとき:
Aさんが当たりを引く確率は 210=15\frac{2}{10} = \frac{1}{5}
このとき、残りのくじは9本で、当たりは1本。Bさんが2本引く。
- Y=0Y=0となる確率は、8C29C2=2836=79\frac{8C2}{9C2} = \frac{28}{36} = \frac{7}{9}
よって、P(X=1,Y=0)=15×79=745P(X=1, Y=0) = \frac{1}{5} \times \frac{7}{9} = \frac{7}{45}
- Y=1Y=1となる確率は、1C18C19C2=836=29\frac{1C1 * 8C1}{9C2} = \frac{8}{36} = \frac{2}{9}
よって、P(X=1,Y=1)=15×29=245P(X=1, Y=1) = \frac{1}{5} \times \frac{2}{9} = \frac{2}{45}
- Y=2Y=2となる確率は、0C29C2=0\frac{0C2}{9C2} = 0
よって、P(X=1,Y=2)=15×0=0P(X=1, Y=2) = \frac{1}{5} \times 0 = 0

3. 最終的な答え

同時分布は以下のようになる。
| X\Y | 0 | 1 | 2 |
|----|------|------|------|
| 0 | 7/15 | 14/45 | 1/45 |
| 1 | 7/45 | 2/45 | 0 |

「確率論・統計学」の関連問題

ある高校の2年生と3年生が国語、数学、英語の中から1教科を選択する授業の選択結果の表が与えられています。この表から読み取れる正しいものを選択肢の中から選ぶ問題です。

確率統計割合データの分析
2025/4/14

みかん25個の重さの度数分布表が与えられている。 (1) 最頻値を求める。 (2) 110g以上140g未満の階級の相対度数を求める。

度数分布最頻値相対度数統計
2025/4/14

5本のくじの中に当たりくじが3本ある。太郎、花子、次郎の順に1本ずつくじを引くとき、3人とも当たりを引かない確率を求める問題である。ただし、引いたくじは元に戻さない。

確率条件付き確率くじ引き
2025/4/14

硬貨を4回投げる。2回目に表が出たという条件のもとで、4回目にも表が出る確率を求める。

確率条件付き確率事象コイン
2025/4/14

20本のくじの中に当たりが4本ある。太郎と花子が順番にくじを1本ずつ引くとき、2人とも当たりを引かない確率を求める。ただし、引いたくじは元に戻さない。

確率条件付き確率くじ引き
2025/4/14

袋の中に赤玉が4個、白玉が8個入っている。玉を1つずつ2個取り出すとき、1個目に白玉が出たという条件のもとで、2個目に赤玉が出る条件付き確率を求める。

確率条件付き確率事象
2025/4/14

あるクラスでテレビ番組AとBの視聴状況を調査した結果、両方を見た生徒は30%、Aだけを見た生徒は20%、Bだけを見た生徒は40%、どちらも見なかった生徒は10%であった。Aを見なかった生徒を1人抽出し...

確率条件付き確率集合
2025/4/14

10本のくじの中に当たりくじが2本入っている。A, Bの順にくじを引き、引いたくじは戻さない場合、Aが外れたときにBも外れる確率を求めよ。

確率条件付き確率くじ引き
2025/4/14

15個のシュークリームがあり、うち13個はカスタードクリーム、2個はわさびクリームが入っています。3人が順番に1つずつシュークリームを食べるとき、3人目がわさびクリーム入りのシュークリームを食べる確率...

確率条件付き確率組み合わせ
2025/4/14

赤玉4個と白玉7個が入った袋から、玉を1つずつ2個取り出す試行を考えます。ただし、取り出した玉は元に戻しません。1個目に赤玉が出たとき、2個目に赤玉が出る条件付き確率を求めます。

条件付き確率確率
2025/4/14