長方形ABCDにおいて、AB=4cm、BC=6cmである。点Pは秒速1cmでAD上をAからDへ移動し、点Qは秒速2cmでBC上をB、C間を往復運動する。PとQはA、Bを同時に出発し、PがDに到達したときQの運動も終わる。(1)QがCに到達する時間とPQの長さを求めよ。(2)PとQの運動が終わる時間とPQの長さを求めよ。(3)PQ=4cmとなる時間を求めよ。(4)出発からx秒後、四角形ABQPの面積が長方形ABCDの面積の2/3になるとき、AP+BQの値とxの値を求めよ。

幾何学長方形移動三平方の定理台形面積方程式
2025/4/13

1. 問題の内容

長方形ABCDにおいて、AB=4cm、BC=6cmである。点Pは秒速1cmでAD上をAからDへ移動し、点Qは秒速2cmでBC上をB、C間を往復運動する。PとQはA、Bを同時に出発し、PがDに到達したときQの運動も終わる。(1)QがCに到達する時間とPQの長さを求めよ。(2)PとQの運動が終わる時間とPQの長さを求めよ。(3)PQ=4cmとなる時間を求めよ。(4)出発からx秒後、四角形ABQPの面積が長方形ABCDの面積の2/3になるとき、AP+BQの値とxの値を求めよ。

2. 解き方の手順

(1) QがCに到達するのは、BCの半分の距離を進むとき。BC=6cmなので、進む距離は3cm。秒速2cmなので、時間は3/2=1.53/2 = 1.5秒。このときAP=1.5cm, BQ=3cm。PQの長さを求める。
線分PQの長さは、三平方の定理より、
PQ=AB2+(BQAP)2=42+(31.5)2=16+2.25=18.25PQ = \sqrt{AB^2 + (BQ-AP)^2} = \sqrt{4^2 + (3-1.5)^2} = \sqrt{16 + 2.25} = \sqrt{18.25}
PQ=18.25=734=732PQ=\sqrt{18.25} = \sqrt{\frac{73}{4}} = \frac{\sqrt{73}}{2}
(2) PがDに到達するのは、AD=6cmなので、時間は6/1=66/1 = 6秒。
このときBQは、B→C→B→...という運動をしている。6秒で6×2=126 \times 2 = 12cm進む。
BCの長さが6cmなので、QはBを出発してCに1回、Bに1回戻って、再びCに到達している。つまり、Bから距離は0cmの場所なので、Bにいる。
AP = 6cm, BQ = 0cm。よってPQ=AB2+(BQAP)2=42+(06)2=16+36=52=213PQ = \sqrt{AB^2 + (BQ-AP)^2} = \sqrt{4^2 + (0-6)^2} = \sqrt{16 + 36} = \sqrt{52} = 2\sqrt{13}
(3) t秒後のAP=t, BQ=2t。PQ=AB2+(BQAP)2=42+(2tt)2=16+t2=4PQ = \sqrt{AB^2 + (BQ-AP)^2} = \sqrt{4^2 + (2t-t)^2} = \sqrt{16 + t^2} = 4
16+t2=1616 + t^2 = 16
t2=0t^2 = 0
t=0t = 0
また、t秒後にQがCを折り返してBに戻る場合も考える必要がある。
t秒後、Qは2t2tcm進んでいる。QがBCを往復する場合、2t>62t > 6となる。
QQが折り返す前の時間をt1t_1とすると、0<t1<30 < t_1 < 3
折り返してBに戻る場合は、t2=tt1t_2 = t - t_1秒後。その時、Bからの距離は62(t3)=122t6 - 2(t - 3) = 12 - 2tとなる。
PQ=42+(t(122t))2=16+(3t12)2=4PQ = \sqrt{4^2 + (t - (12 - 2t))^2} = \sqrt{16 + (3t - 12)^2} = 4
16+(3t12)2=1616 + (3t - 12)^2 = 16
(3t12)2=0(3t - 12)^2 = 0
3t12=03t - 12 = 0
3t=123t = 12
t=4t = 4
しかし、3<t<63 < t < 6を満たす必要があるため、t=4t = 4は条件を満たす。
(4) 四角形ABQPの面積は、長方形ABCDの面積の2/3。
長方形ABCDの面積は、4×6=244 \times 6 = 24
四角形ABQPの面積は、24×23=1624 \times \frac{2}{3} = 16
AP = x, BQ = 2x。
四角形ABQPは台形なので、面積は12(AP+BQ)×AB=12(x+2x)×4=2(3x)=6x\frac{1}{2}(AP + BQ) \times AB = \frac{1}{2}(x + 2x) \times 4 = 2(3x) = 6x
6x=166x = 16
x=166=83x = \frac{16}{6} = \frac{8}{3}
ただし、QがCを折り返してBに戻る場合は、BQ = 12 - 2xとなる。
12(x+122x)×4=16\frac{1}{2}(x + 12 - 2x) \times 4 = 16
(12x)×2=16(12 - x) \times 2 = 16
12x=812 - x = 8
x=4x = 4
ア) AP + BQの値を求める。
x=83x = \frac{8}{3}のとき、AP+BQ=83+2×83=83+163=243=8AP + BQ = \frac{8}{3} + 2 \times \frac{8}{3} = \frac{8}{3} + \frac{16}{3} = \frac{24}{3} = 8
x=4x = 4のとき、AP+BQ=4+(122×4)=4+128=8AP + BQ = 4 + (12 - 2 \times 4) = 4 + 12 - 8 = 8
イ) xの値を求める。
x=83x = \frac{8}{3}またはx=4x = 4

3. 最終的な答え

(1)

1. 5秒後、$\frac{\sqrt{73}}{2}$cm

(2) 6秒後、2132\sqrt{13}cm
(3) 0秒後、4秒後
(4) (ア) 8 (イ) 83\frac{8}{3}, 4

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