三角形ABCにおいて、$AB=12$であり、角Aの二等分線と辺BCの交点をDとする。辺ABを5:4に内分する点をE、辺ACを5:6に内分する点をFとする。線分AD, CE, BFが1点で交わるとき、その交点をPとする。 (1) $\frac{DC}{BD}$を求める。 (2) 辺ACの長さを求める。 (3) $BP:PF$を求める。

幾何学三角形角の二等分線チェバの定理メネラウスの定理
2025/4/13

1. 問題の内容

三角形ABCにおいて、AB=12AB=12であり、角Aの二等分線と辺BCの交点をDとする。辺ABを5:4に内分する点をE、辺ACを5:6に内分する点をFとする。線分AD, CE, BFが1点で交わるとき、その交点をPとする。
(1) DCBD\frac{DC}{BD}を求める。
(2) 辺ACの長さを求める。
(3) BP:PFBP:PFを求める。

2. 解き方の手順

(1) 角の二等分線の性質より、BD:DC=AB:ACBD:DC = AB:ACとなる。よって、DCBD=ACAB\frac{DC}{BD} = \frac{AC}{AB}である。
チェバの定理より、
AEEBBDDCCFFA=1\frac{AE}{EB} \cdot \frac{BD}{DC} \cdot \frac{CF}{FA} = 1
AE:EB=5:4AE:EB = 5:4 より AEEB=54\frac{AE}{EB} = \frac{5}{4}
CF:FA=6:5CF:FA = 6:5 より CFFA=65\frac{CF}{FA} = \frac{6}{5}
したがって、54BDDC65=1\frac{5}{4} \cdot \frac{BD}{DC} \cdot \frac{6}{5} = 1
BDDC=46=23\frac{BD}{DC} = \frac{4}{6} = \frac{2}{3}
DCBD=32\frac{DC}{BD} = \frac{3}{2}
(2) (1)よりDCBD=32\frac{DC}{BD} = \frac{3}{2}。また、DCBD=ACAB\frac{DC}{BD} = \frac{AC}{AB}なので、
32=AC12\frac{3}{2} = \frac{AC}{12}
AC=3212=18AC = \frac{3}{2} \cdot 12 = 18
(3) メネラウスの定理を三角形ACFと直線BEについて適用する。
AEEFFBBCCDDA=1\frac{AE}{EF} \cdot \frac{FB}{BC} \cdot \frac{CD}{DA} = 1
AEEBBPPFFCCA=1\frac{AE}{EB} \cdot \frac{BP}{PF} \cdot \frac{FC}{CA}=1
54BPPF611=1\frac{5}{4} \cdot \frac{BP}{PF} \cdot \frac{6}{11} = 1
BPPF=45116=2215\frac{BP}{PF} = \frac{4}{5} \cdot \frac{11}{6} = \frac{22}{15}
したがって、BP:PF=22:15BP:PF = 22:15

3. 最終的な答え

(1) DCBD=32\frac{DC}{BD} = \frac{3}{2}
(2) AC=18AC = 18
(3) BP:PF=22:15BP:PF = 22:15

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