媒介変数 $t$ を用いて $x = \frac{1-t^2}{1+t^2}$ および $y = \frac{4t}{1+t^2}$ と表される曲線が、$xy$ 平面上にどのような曲線を描くかを求め、図示します。

幾何学媒介変数曲線楕円軌跡
2025/3/14

1. 問題の内容

媒介変数 tt を用いて x=1t21+t2x = \frac{1-t^2}{1+t^2} および y=4t1+t2y = \frac{4t}{1+t^2} と表される曲線が、xyxy 平面上にどのような曲線を描くかを求め、図示します。

2. 解き方の手順

まず、xxyy の式から tt を消去することを考えます。x2x^2y2y^2 を計算し、それらの和を求めます。
x2=(1t21+t2)2=12t2+t4(1+t2)2x^2 = \left(\frac{1-t^2}{1+t^2}\right)^2 = \frac{1 - 2t^2 + t^4}{(1+t^2)^2}
y2=(4t1+t2)2=16t2(1+t2)2y^2 = \left(\frac{4t}{1+t^2}\right)^2 = \frac{16t^2}{(1+t^2)^2}
したがって、
x2+y2=12t2+t4+16t2(1+t2)2=1+14t2+t4(1+t2)2x^2 + y^2 = \frac{1 - 2t^2 + t^4 + 16t^2}{(1+t^2)^2} = \frac{1 + 14t^2 + t^4}{(1+t^2)^2}
このままでは簡単になりません。別の方法として、x=1t21+t2x = \frac{1-t^2}{1+t^2} より、x+1=1t21+t2+1=1t2+1+t21+t2=21+t2x+1 = \frac{1-t^2}{1+t^2} + 1 = \frac{1-t^2+1+t^2}{1+t^2} = \frac{2}{1+t^2}
また、y=4t1+t2y = \frac{4t}{1+t^2}
ここで、y2=16t2(1+t2)2y^2 = \frac{16t^2}{(1+t^2)^2} と、x+1=21+t2x+1 = \frac{2}{1+t^2} より、y2=16t2(2x+1)2=16t2((x+1)24)=4t2(x+1)2y^2 = \frac{16t^2}{\left(\frac{2}{x+1}\right)^2} = 16t^2\left(\frac{(x+1)^2}{4}\right) = 4t^2(x+1)^2 なので、t2=y24(x+1)2t^2 = \frac{y^2}{4(x+1)^2}
これを x=1t21+t2x = \frac{1-t^2}{1+t^2} に代入すると、
x=1y24(x+1)21+y24(x+1)2=4(x+1)2y24(x+1)2+y2x = \frac{1-\frac{y^2}{4(x+1)^2}}{1+\frac{y^2}{4(x+1)^2}} = \frac{4(x+1)^2 - y^2}{4(x+1)^2 + y^2}
x[4(x+1)2+y2]=4(x+1)2y2x[4(x+1)^2 + y^2] = 4(x+1)^2 - y^2
4x(x2+2x+1)+xy2=4(x2+2x+1)y24x(x^2+2x+1) + xy^2 = 4(x^2+2x+1) - y^2
4x3+8x2+4x+xy2=4x2+8x+4y24x^3 + 8x^2 + 4x + xy^2 = 4x^2 + 8x + 4 - y^2
4x3+4x24x4+xy2+y2=04x^3 + 4x^2 - 4x - 4 + xy^2 + y^2 = 0
4(x3+x2x1)+(x+1)y2=04(x^3 + x^2 - x - 1) + (x+1)y^2 = 0
4(x+1)(x21)+(x+1)y2=04(x+1)(x^2 - 1) + (x+1)y^2 = 0
4(x+1)(x1)(x+1)+(x+1)y2=04(x+1)(x-1)(x+1) + (x+1)y^2 = 0
(x+1)[4(x1)(x+1)+y2]=0(x+1)[4(x-1)(x+1) + y^2] = 0
(x+1)[4(x21)+y2]=0(x+1)[4(x^2-1) + y^2] = 0
(x+1)[4x24+y2]=0(x+1)[4x^2 - 4 + y^2] = 0
したがって、x=1x=-1 または 4x2+y2=44x^2 + y^2 = 4
x=1x = -1 のとき、y=4t1+t2y = \frac{4t}{1+t^2} より、tt は任意の値を取れるので、x=1x=-1 上のすべての点を表すわけではない。
実際、x=1x = -1 を満たす tt は存在しない。
よって、4x2+y2=44x^2 + y^2 = 4 となり、x21+y24=1\frac{x^2}{1} + \frac{y^2}{4} = 1 という楕円を表す。
この楕円は、x=cosθx = \cos\theta, y=2sinθy = 2\sin\theta と表される。
x=1t21+t2x = \frac{1-t^2}{1+t^2}, y=4t1+t2y = \frac{4t}{1+t^2} であるから、x=1x=1, y=0y=0 は除く。
x=1,y=0x=1, y=0 のとき、 t=0t=0 となる。
したがって、楕円 x21+y24=1\frac{x^2}{1} + \frac{y^2}{4} = 1 のうち、点 (1,0)(1, 0) を除く。

3. 最終的な答え

楕円 x21+y24=1\frac{x^2}{1} + \frac{y^2}{4} = 1 ただし、(1,0)(1, 0) を除く。

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