媒介変数 $t$ で表された曲線 $x = \frac{1-t^2}{1+t^2}, y = \frac{4t}{1+t^2}$ について、$t = \tan{\theta}$ とおいたとき、$xy$ 平面上でどのような曲線を表すかを求める問題です。

解析学媒介変数表示三角関数楕円曲線パラメータ表示
2025/3/14

1. 問題の内容

媒介変数 tt で表された曲線 x=1t21+t2,y=4t1+t2x = \frac{1-t^2}{1+t^2}, y = \frac{4t}{1+t^2} について、t=tanθt = \tan{\theta} とおいたとき、xyxy 平面上でどのような曲線を表すかを求める問題です。

2. 解き方の手順

まず、t=tanθt = \tan{\theta} を与えられた式に代入します。
x=1tan2θ1+tan2θ,y=4tanθ1+tan2θx = \frac{1-\tan^2{\theta}}{1+\tan^2{\theta}}, y = \frac{4\tan{\theta}}{1+\tan^2{\theta}}
ここで三角関数の公式を利用します。
cos2θ=1tan2θ1+tan2θ\cos{2\theta} = \frac{1-\tan^2{\theta}}{1+\tan^2{\theta}}
sin2θ=2tanθ1+tan2θ\sin{2\theta} = \frac{2\tan{\theta}}{1+\tan^2{\theta}}
上記の公式を用いると
x=cos2θx = \cos{2\theta}
y=2sin2θy = 2\sin{2\theta}
となります。
次に、xxyy の関係を求めます。
x2+(y2)2=(cos2θ)2+(sin2θ)2=1x^2 + (\frac{y}{2})^2 = (\cos{2\theta})^2 + (\sin{2\theta})^2 = 1
y24=1x2\frac{y^2}{4} = 1 - x^2
y2=44x2y^2 = 4 - 4x^2
4x2+y2=44x^2 + y^2 = 4
x21+y24=1\frac{x^2}{1} + \frac{y^2}{4} = 1
これは楕円の方程式です。
ただし、t=tanθt = \tan{\theta} より、tt はすべての実数をとれるので、θ\theta もすべての実数をとれます。
x=cos2θx = \cos{2\theta}1x1-1 \leq x \leq 1 の範囲、y=2sin2θy = 2\sin{2\theta}2y2-2 \leq y \leq 2 の範囲を動きます。

3. 最終的な答え

与えられた媒介変数表示は、楕円 x21+y24=1\frac{x^2}{1} + \frac{y^2}{4} = 1 を表します。

「解析学」の関連問題

問題は、次の関数をマクローリン展開したとき、0でないはじめの3項を求めるというものです。今回は、問題(1)の $f(x) = \sin(4x) \sin(x)$ と問題(4)の $f(x) = \fr...

マクローリン展開テイラー展開三角関数級数展開
2025/7/25

$a > 0$ かつ $p$ が実数のとき、広義積分 $\int_{a}^{\infty} \frac{dx}{x^p}$ が、$p > 1$ ならば $\frac{a^{1-p}}{p-1}$ に収...

広義積分積分収束発散
2025/7/25

与えられた3つの三角関数のグラフを描き、それぞれの周期を求める問題です。 (1) $y = \cos(\theta - \frac{\pi}{3})$ (2) $y = \sin(\theta + \...

三角関数グラフ周期平行移動コサインサインタンジェント
2025/7/25

問題4:関数 $f(x) = (2x - \frac{2}{3})e^{-3x+1}$ の $x = \frac{1}{3}$ におけるテイラー展開を $f(x) = a_0 + a_1(x - \f...

テイラー展開マクローリン級数級数展開微分
2025/7/25

次の3つの関数のグラフを描き、それぞれの周期を求める問題です。 (1) $y = \cos 2\theta$ (2) $y = \sin \frac{\theta}{2}$ (3) $y = \tan...

三角関数周期グラフコサインサインタンジェント
2025/7/25

## 1. 問題の内容

多変数関数極限極座標変換
2025/7/25

与えられた関数が極値を持つように、$a$ の値の範囲を求める。 (1) $y = x^3 + ax^2 + 6x - 3$ (2) $y = ax - \sin 3x$

微分極値関数の増減導関数判別式
2025/7/25

関数 $y = x + \sqrt{2-x^2}$ の最大値と最小値を求めます。

関数の最大最小微分定義域増減
2025/7/25

画像に記載されている問題は、線積分と面積分に関する練習問題です。具体的には以下の問題が含まれます。 * 摩擦係数が与えられたときの線積分の計算 * ある曲線に沿った線積分の計算 * 3次元...

線積分多変数関数積分
2025/7/25

定積分 $\int_0^{\frac{\pi}{4}} \frac{x}{\cos^2 x} dx$ を計算し、$\frac{\text{ム} - \text{メ} \log \text{モ}}{\t...

定積分部分積分部分分数分解置換積分
2025/7/25