7で割ると2余り、9で割ると6余るような4桁の自然数のうち、最小のものを求める。

数論合同式中国剰余定理整数問題
2025/4/14

1. 問題の内容

7で割ると2余り、9で割ると6余るような4桁の自然数のうち、最小のものを求める。

2. 解き方の手順

求める数をxxとする。
xxは7で割ると2余るので、x=7k+2x = 7k + 2 (kは整数)と表せる。
xxは9で割ると6余るので、x=9l+6x = 9l + 6 (lは整数)と表せる。
したがって、7k+2=9l+67k + 2 = 9l + 6 となる。
これを変形すると、7k=9l+47k = 9l + 4 となる。
7k=7l+2l+47k = 7l + 2l + 4より、7(kl)=2l+47(k-l) = 2l + 4となる。
klk-lは整数なので、2l+42l + 4は7の倍数でなければならない。
2l+4=7m2l + 4 = 7m (mは整数) とおくと、2l=7m42l = 7m - 4となる。
l=7m42l = \frac{7m - 4}{2}
l=6m4+m2=3m2+m2l = \frac{6m - 4 + m}{2} = 3m - 2 + \frac{m}{2}
llは整数なので、m2\frac{m}{2}も整数でなければならない。
m=2nm = 2n (nは整数)とおくと、l=3(2n)2+2n2=6n2+n=7n2l = 3(2n) - 2 + \frac{2n}{2} = 6n - 2 + n = 7n - 2となる。
l=7n2l = 7n - 2x=9l+6x = 9l + 6に代入すると、x=9(7n2)+6=63n18+6=63n12x = 9(7n - 2) + 6 = 63n - 18 + 6 = 63n - 12となる。
x=63n12x = 63n - 12が4桁の自然数となる最小のnnを求める。
100063n121000 \le 63n - 12
101263n1012 \le 63n
n10126316.06n \ge \frac{1012}{63} \approx 16.06
したがって、n=17n = 17 のとき、xxは最小となる。
x=63(17)12=107112=1059x = 63(17) - 12 = 1071 - 12 = 1059

3. 最終的な答え

1059

「数論」の関連問題

$a_1, a_2, a_3, a_4, a_5$は正の整数で、$a_1 < a_2 < a_3 < a_4 < a_5$とする。 2つの集合$A = \{a_1, a_2, a_3, a_4, a_...

集合整数の性質方程式場合分け
2025/6/6

与えられた数について、正の約数の個数と、その約数の総和を求める問題です。 (1) $5 \cdot 2^3$ (2) 108 (3) 540

約数素因数分解約数の個数約数の総和
2025/6/6

与えられた3つの数について、正の約数の個数と、それらの約数の総和をそれぞれ求める問題です。 (1) $5 \cdot 2^3$ (2) $108$ (3) $540$

約数素因数分解約数の個数約数の総和
2025/6/6

## 1. 問題の内容

桁数合同式三平方の定理整数の性質べき乗
2025/6/6

問題は、125!の末尾に0が何個連続して並ぶか(イ)を求め、次に $n!$ が $10^{40}$ で割り切れるような最小の $n$ の値(ウ)を求めるものです。

階乗素因数分解末尾の0の個数
2025/6/5

正の整数 $n$ が与えられ、$n$ と $12$ の最小公倍数が $168$ であるような $n$ を全て求める問題です。

最小公倍数素因数分解整数の性質
2025/6/5

正の整数 $n$ と $24$ の最小公倍数が $504$ であるような $n$ をすべて求める問題です。

最小公倍数素因数分解整数の性質
2025/6/5

$m, n$ は自然数であるとき、$30!$ が $2^m$ で割り切れるような最大の $m$ の値を求めます。

素因数分解階乗床関数素因数の個数
2025/6/5

自然数の列を、第$n$群に$2^{n-1}$個の数が入るように群に分ける。 (1) 第$n$群の最初の数を$n$の式で表す。 (2) 第1群から第$n$群までに入るすべての数の和を求める。 (3) 1...

数列群数列指数和の計算
2025/6/5

自然数の列を、第 $n$ 群に $2^{n-1}$ 個の数が入るように群に分ける。 (1) 第 $n$ 群の最初の数を $n$ の式で表す。 (2) 第1群から第 $n$ 群までに入るすべての数の和を...

数列群分け等比数列等差数列指数
2025/6/5