$0 \leq x \leq \pi$ において、$f(x) = 3\sin 2x + a(\sin x + \cos x) + 1$ とする。ただし、$a$ は正の定数である。 (1) $t = \sin x + \cos x$ とおくとき、$f(x)$ を $t$ の式で表せ。 (2) $t$ のとりうる値の範囲を求めよ。 (3) $f(x)$ の最大値と最小値を求めよ。

解析学三角関数最大値最小値置換積分
2025/4/14

1. 問題の内容

0xπ0 \leq x \leq \pi において、f(x)=3sin2x+a(sinx+cosx)+1f(x) = 3\sin 2x + a(\sin x + \cos x) + 1 とする。ただし、aa は正の定数である。
(1) t=sinx+cosxt = \sin x + \cos x とおくとき、f(x)f(x)tt の式で表せ。
(2) tt のとりうる値の範囲を求めよ。
(3) f(x)f(x) の最大値と最小値を求めよ。

2. 解き方の手順

(1)
t=sinx+cosxt = \sin x + \cos x の両辺を2乗すると、
t2=sin2x+2sinxcosx+cos2x=1+2sinxcosxt^2 = \sin^2 x + 2 \sin x \cos x + \cos^2 x = 1 + 2 \sin x \cos x
したがって、sin2x=2sinxcosx=t21\sin 2x = 2 \sin x \cos x = t^2 - 1
よって、f(x)=3(t21)+at+1=3t2+at2f(x) = 3(t^2 - 1) + at + 1 = 3t^2 + at - 2
(2)
t=sinx+cosx=2sin(x+π4)t = \sin x + \cos x = \sqrt{2} \sin (x + \frac{\pi}{4})
0xπ0 \leq x \leq \pi より、π4x+π45π4\frac{\pi}{4} \leq x + \frac{\pi}{4} \leq \frac{5\pi}{4}
したがって、22sin(x+π4)1-\frac{\sqrt{2}}{2} \leq \sin (x + \frac{\pi}{4}) \leq 1
よって、12sin(x+π4)2-1 \leq \sqrt{2} \sin (x + \frac{\pi}{4}) \leq \sqrt{2} より、
1t21 \leq t \leq \sqrt{2}
(3)
f(x)=3t2+at2f(x) = 3t^2 + at - 2
f(t)=3(t+a6)22a212f(t) = 3(t + \frac{a}{6})^2 - 2 - \frac{a^2}{12}
1t21 \leq t \leq \sqrt{2} なので、軸の位置によって場合分けする。
(i) a6<1-\frac{a}{6} < 1 すなわち a>6a > -6 のとき
a>0a>0より常に満たされる。このとき、f(t)f(t)t=1t=1 または t=2t = \sqrt{2} で最大値をとり、t=a6t = -\frac{a}{6}で最小値を取る。しかし、1t21 \leq t \leq \sqrt{2} であるため、f(t)f(t)は区間内で単調増加である。したがって、t=1t=1で最小、t=2t = \sqrt{2} で最大。
最小値:f(1)=3+a2=a+1f(1) = 3 + a - 2 = a + 1
最大値:f(2)=3(2)+a22=4+2af(\sqrt{2}) = 3(2) + a\sqrt{2} - 2 = 4 + \sqrt{2}a
(ii) a6>2-\frac{a}{6} > \sqrt{2} すなわち a<62a < -6\sqrt{2}
a>0a>0より常に満たされない。
(iii) 1a621 \leq -\frac{a}{6} \leq \sqrt{2} すなわち 62a6-6\sqrt{2} \leq a \leq -6
a>0a>0より常に満たされない。
したがって、上記(i) のみ考えればよい。
最小値 a+1a+1, 最大値 4+2a4 + \sqrt{2}a

3. 最終的な答え

(1) f(x)=3t2+at2f(x) = 3t^2 + at - 2
(2) 1t21 \leq t \leq \sqrt{2}
(3) 最小値:a+1a+1、最大値:4+2a4 + \sqrt{2}a

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