不等式 $27(a^4+b^4+c^4) \ge (a+b+c)^4$ を証明せよ。

代数学不等式コーシー・シュワルツの不等式証明
2025/4/14

1. 問題の内容

不等式 27(a4+b4+c4)(a+b+c)427(a^4+b^4+c^4) \ge (a+b+c)^4 を証明せよ。

2. 解き方の手順

まず、コーシー・シュワルツの不等式を適用する。
コーシー・シュワルツの不等式は、xi,yix_i, y_iを実数として、
(i=1nxi2)(i=1nyi2)(i=1nxiyi)2(\sum_{i=1}^{n} x_i^2)(\sum_{i=1}^{n} y_i^2) \ge (\sum_{i=1}^{n} x_i y_i)^2
が成り立つというものである。
まず、n=3n=3xi=1x_i=1yi=a2,b2,c2y_i=a^2, b^2, c^2 として適用すると、
(12+12+12)(a4+b4+c4)(a2+b2+c2)2(1^2+1^2+1^2)(a^4+b^4+c^4) \ge (a^2+b^2+c^2)^2
3(a4+b4+c4)(a2+b2+c2)23(a^4+b^4+c^4) \ge (a^2+b^2+c^2)^2
が得られる。
次に、n=3n=3xi=1x_i=1yi=a,b,cy_i=a, b, c として適用すると、
(12+12+12)(a2+b2+c2)(a+b+c)2(1^2+1^2+1^2)(a^2+b^2+c^2) \ge (a+b+c)^2
3(a2+b2+c2)(a+b+c)23(a^2+b^2+c^2) \ge (a+b+c)^2
が得られる。
したがって、a2+b2+c213(a+b+c)2a^2+b^2+c^2 \ge \frac{1}{3}(a+b+c)^2
上の不等式の両辺を2乗すると、
(a2+b2+c2)219(a+b+c)4(a^2+b^2+c^2)^2 \ge \frac{1}{9}(a+b+c)^4
が得られる。
3(a4+b4+c4)(a2+b2+c2)23(a^4+b^4+c^4) \ge (a^2+b^2+c^2)^2(a2+b2+c2)219(a+b+c)4(a^2+b^2+c^2)^2 \ge \frac{1}{9}(a+b+c)^4 より、
3(a4+b4+c4)19(a+b+c)43(a^4+b^4+c^4) \ge \frac{1}{9}(a+b+c)^4
27(a4+b4+c4)(a+b+c)427(a^4+b^4+c^4) \ge (a+b+c)^4
よって、27(a4+b4+c4)(a+b+c)427(a^4+b^4+c^4) \ge (a+b+c)^4 が証明された。

3. 最終的な答え

27(a4+b4+c4)(a+b+c)427(a^4+b^4+c^4) \ge (a+b+c)^4

「代数学」の関連問題

与えられた等差数列の一般項 $a_n$ と第8項を求める問題です。 (1) 初項が3、公差が2の等差数列 (2) 初項が7、公差が-4の等差数列

等差数列数列一般項公差初項
2025/4/15

問題は、与えられた初項と公差を持つ等差数列の最初の5項を求めることです。 (1) 初項が3で公差が5の等差数列 (2) 初項が6で公差が-7の等差数列

等差数列数列一般項
2025/4/15

与えられた等差数列の初項と公差から、第5項までの数列の要素を求める問題です。 (1) 初項が3、公差が5の等差数列の初項から第5項までを求める。 (2) 初項が6、公差が-7の等差数列の初項から第5項...

等差数列数列計算
2025/4/15

$\omega = \frac{-1+\sqrt{3}i}{2}$ を虚数単位 $i$ を用いて定義する。このとき、$\omega^2 + \omega + 1$、$(1-\omega+\omega^...

複素数二項定理組み合わせ式の計算
2025/4/15

次の各式を展開します。 3. $(x+6)(y+2)$ 4. $(x-4)(y-5)$ 5. $(2x+3)(y-7)$ 6. $(a-2)(6b+1)$ 7. $(2x-1)(3y-1)$ 8. $...

式の展開分配法則
2025/4/15

練習問題がいくつかあります。 まず、練習1では、式 $(a+c)(b+d)$ を展開する際に、一方の括弧を $M$ と置いて計算する手順を穴埋め形式で示します。 次に、練習2では、与えられた式を展開す...

式の展開多項式
2025/4/15

与えられた式を簡略化する問題です。式は次の通りです。 $\frac{a^3 - b^3}{a^3 + b^3} \div \frac{a^2 - 2ab + b^2}{a^2 - b^2}$

式の簡略化因数分解分数式代数
2025/4/15

与えられた式 $\frac{x^2-4}{x^2} \div \frac{x+2}{x^2-2x}$ を簡略化します。

代数式の簡略化因数分解分数式
2025/4/15

与えられた式を簡略化する問題です。 $$\frac{x^2 + x - 6}{x^2 - 6x + 9} \times \frac{3x - 9}{2x + 6}$$

式の簡略化因数分解分数式
2025/4/15

与えられた分数を簡約化する問題です。 分数式は、$\frac{2x^2 - 5x - 3}{4x^2 - 8x - 5}$ です。

分数因数分解式の簡約化
2025/4/15