連立1次方程式 $\begin{pmatrix} 1 & 2 & 5 \\ 1 & -2 & -3 \\ -2 & -1 & -6 \end{pmatrix} \begin{pmatrix} x \\ y \\ z \end{pmatrix} = \begin{pmatrix} 4 \\ 0 \\ -7 \end{pmatrix}$ が与えられています。 * 係数行列 $A$ の行列式を計算する。 * クラメルの公式を用いて、連立1次方程式の解を求める。 * $A$ の余因子行列と逆行列を求める。 * $A^{-1}$ を用いて連立1次方程式の解を求める。
2025/4/14
##
1. 問題の内容
与えられた問題は、以下の3つの主要な部分に分かれています。
1. **連立1次方程式**:
連立1次方程式 が与えられています。
* 係数行列 の行列式を計算する。
* クラメルの公式を用いて、連立1次方程式の解を求める。
* の余因子行列と逆行列を求める。
* を用いて連立1次方程式の解を求める。
2. **関数**:
関数 について、以下の問いに答えます。
* の極大値と、極大値をとる の値をすべて求める。
* の極小値と、極小値をとる の値をすべて求める。
* の増減を調べて増減表を作成する。
3. **定積分**:
以下の定積分の値を求めます。
* (置換積分法を使用)
* (部分積分法を使用)
##
2. 解き方の手順
###
1. 連立1次方程式
**(1) 行列式 の計算**
行列 の行列式を余因子展開を用いて計算します。
1行目で展開すると、
**(2) クラメルの公式による解**
連立1次方程式 の解は、クラメルの公式により以下のように求められます。
ここで、, , は、それぞれ の第1列、第2列、第3列を で置き換えた行列です。
行列式を計算します。
よって、, ,
**(3) 余因子行列と逆行列**
の余因子行列 は、以下のように計算されます。
ここで、 は の 成分の余因子です。
, ,
, ,
, ,
よって、
の逆行列 は、 で与えられます。
**(4) を用いた解**
よって、, ,
###
2. 関数 $y = x^4 - 2x^2 + 1$
**(1) 極大値**
となる は
* のとき なので極小値
* のとき なので極大値
* のとき なので極小値
極大値は . で極大値 をとる。
**(2) 極小値**
のとき、極小値
のとき、極小値
と で極小値 をとる。
**(3) 増減表**
| x | ... | -1 | ... | 0 | ... | 1 | ... |
| :--- | :--- | :--- | :-- | :--- | :-- | :--- | :-- |
| y' | - | 0 | + | 0 | - | 0 | + |
| y | ↓ | 0 | ↑ | 1 | ↓ | 0 | ↑ |
###
3. 定積分
**(1) (置換積分)**
とおくと、,
のとき
のとき
**(2) (部分積分)**
, とおくと、,
##
3. 最終的な答え
###
1. 連立1次方程式
(1)
(2)
(3) ,
(4)
###
2. 関数 $y = x^4 - 2x^2 + 1$
(1) 極大値: ( のとき)
(2) 極小値: ( のとき)
(3) 増減表: 上記参照
###
3. 定積分
(1)
(2)