媒介変数 $t$ を用いて、$x$ と $y$ の関係が $x=t^2-1$, $y=t+1$ ($-2 \le t \le 2$) と表されている。 (1) $dy/dx$ を求める。 (2) 媒介変数表示された曲線を描き、$t$ を増加させたとき曲線上の点 $(x,y)$ がどのように移動するか示す。 (3) $t=-1$ に対応する点における接線と法線の方程式を求める。

解析学媒介変数表示微分接線法線曲線
2025/4/14

1. 問題の内容

媒介変数 tt を用いて、xxyy の関係が x=t21x=t^2-1, y=t+1y=t+1 (2t2-2 \le t \le 2) と表されている。
(1) dy/dxdy/dx を求める。
(2) 媒介変数表示された曲線を描き、tt を増加させたとき曲線上の点 (x,y)(x,y) がどのように移動するか示す。
(3) t=1t=-1 に対応する点における接線と法線の方程式を求める。

2. 解き方の手順

(1) dydx\frac{dy}{dx} を求める。
まず、xxyy をそれぞれ tt で微分する。
dxdt=2t\frac{dx}{dt} = 2t
dydt=1\frac{dy}{dt} = 1
したがって、dydx=dy/dtdx/dt=12t\frac{dy}{dx} = \frac{dy/dt}{dx/dt} = \frac{1}{2t}
(2) 媒介変数表示された曲線を描き、tt を増加させたとき曲線上の点 (x,y)(x,y) がどのように移動するかを示す。
x=t21x = t^2 - 1y=t+1y = t + 1 から tt を消去する。
t=y1t = y - 1 より、x=(y1)21=y22y+11=y22yx = (y-1)^2 - 1 = y^2 - 2y + 1 - 1 = y^2 - 2y
x=y22yx = y^2 - 2y を変形すると、x=(y1)21x = (y-1)^2 - 1.
これは、yy についての2次関数であり、グラフは放物線の一部となる。
範囲は 2t2-2 \le t \le 2 なので、
t=2t = -2 のとき、 x=(2)21=3x = (-2)^2 - 1 = 3, y=2+1=1y = -2 + 1 = -1
t=2t = 2 のとき、 x=(2)21=3x = (2)^2 - 1 = 3, y=2+1=3y = 2 + 1 = 3
したがって、グラフは点 (3,1)(3, -1) から点 (3,3)(3, 3) までの放物線となる。
tt が増加すると、yy は増加する。tt2-2 から 00 まで増加すると、xx33 から 1-1 まで減少し、tt00 から 22 まで増加すると、xx1-1 から 33 まで増加する。
(3) t=1t = -1 に対応する点における接線と法線の方程式を求める。
t=1t = -1 のとき、x=(1)21=0x = (-1)^2 - 1 = 0, y=1+1=0y = -1 + 1 = 0
したがって、接点を (0,0)(0, 0) とする。
t=1t = -1 のとき、dydx=12(1)=12\frac{dy}{dx} = \frac{1}{2(-1)} = -\frac{1}{2}
接線の傾きは 12-\frac{1}{2} なので、接線の方程式は y0=12(x0)y - 0 = -\frac{1}{2}(x - 0) より、
y=12xy = -\frac{1}{2}x
法線の傾きは接線の傾きの逆数にマイナスをつけたものなので、112=2-\frac{1}{-\frac{1}{2}} = 2
法線の方程式は y0=2(x0)y - 0 = 2(x - 0) より、
y=2xy = 2x

3. 最終的な答え

(1) dydx=12t\frac{dy}{dx} = \frac{1}{2t}
(2) x=y22yx = y^2 - 2ytt が増加すると、yy は増加する。
(3) 接線の方程式:y=12xy = -\frac{1}{2}x、法線の方程式:y=2xy = 2x

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