数学的帰納法を用いて、関数 $x^n$ の導関数が $nx^{n-1}$ であることを証明する過程の一部です。$n=k$ のときに成り立つと仮定し、$n=k+1$ のときにも成り立つことを示すことで、すべての自然数 $n$ に対して成り立つことを証明します。問題は、$(x^{k+1})'$ の計算過程における空欄(ウ)を埋めることです。

解析学微分数学的帰納法導関数積の微分
2025/4/15

1. 問題の内容

数学的帰納法を用いて、関数 xnx^n の導関数が nxn1nx^{n-1} であることを証明する過程の一部です。n=kn=k のときに成り立つと仮定し、n=k+1n=k+1 のときにも成り立つことを示すことで、すべての自然数 nn に対して成り立つことを証明します。問題は、(xk+1)(x^{k+1})' の計算過程における空欄(ウ)を埋めることです。

2. 解き方の手順

まず、n=kn=k のとき (xk)=kxk1(x^k)' = kx^{k-1} が成り立つと仮定します。
次に、(xk+1)(x^{k+1})' を計算します。積の微分公式を用いて、
(xk+1)=(xxk)=xxk+x(xk)(x^{k+1})' = (x \cdot x^k)' = x' \cdot x^k + x \cdot (x^k)' となります。
x=1x' = 1 および (xk)=kxk1(x^k)' = kx^{k-1} を代入すると、
(xk+1)=1xk+xkxk1=xk+kxk=(1+k)xk=(k+1)xk(x^{k+1})' = 1 \cdot x^k + x \cdot kx^{k-1} = x^k + kx^k = (1+k)x^k = (k+1)x^k となります。
したがって、空欄(ウ)に入るのは 11 です。

3. 最終的な答え

1

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