与えられた等式 $\frac{2x-1}{(x+1)(x+2)} = \frac{a}{x+1} + \frac{b}{x+2}$ が、$x$ についての恒等式となるように、定数 $a$ と $b$ の値を定める問題です。

代数学恒等式分数式連立方程式部分分数分解
2025/4/14

1. 問題の内容

与えられた等式 2x1(x+1)(x+2)=ax+1+bx+2\frac{2x-1}{(x+1)(x+2)} = \frac{a}{x+1} + \frac{b}{x+2} が、xx についての恒等式となるように、定数 aabb の値を定める問題です。

2. 解き方の手順

まず、右辺を通分します。
ax+1+bx+2=a(x+2)+b(x+1)(x+1)(x+2)\frac{a}{x+1} + \frac{b}{x+2} = \frac{a(x+2) + b(x+1)}{(x+1)(x+2)}
次に、分子を整理します。
a(x+2)+b(x+1)=ax+2a+bx+b=(a+b)x+(2a+b)a(x+2) + b(x+1) = ax + 2a + bx + b = (a+b)x + (2a+b)
したがって、与えられた等式は次のようになります。
2x1(x+1)(x+2)=(a+b)x+(2a+b)(x+1)(x+2)\frac{2x-1}{(x+1)(x+2)} = \frac{(a+b)x + (2a+b)}{(x+1)(x+2)}
この等式が恒等式であるためには、分子が等しくなければなりません。
2x1=(a+b)x+(2a+b)2x - 1 = (a+b)x + (2a+b)
したがって、次の連立方程式が得られます。
a+b=2a + b = 2
2a+b=12a + b = -1
この連立方程式を解きます。2番目の式から1番目の式を引くと、次のようになります。
(2a+b)(a+b)=12(2a+b) - (a+b) = -1 - 2
a=3a = -3
これを a+b=2a+b=2 に代入すると、次のようになります。
3+b=2-3 + b = 2
b=5b = 5

3. 最終的な答え

a=3a = -3
b=5b = 5

「代数学」の関連問題

## 1. 問題の内容

数列等差数列一般項
2025/4/15

$n$ を自然数とするとき、$\sqrt{31-\frac{n}{2}}$ の値が自然数となるような $n$ は全部でいくつあるか。

平方根整数自然数方程式不等式
2025/4/15

ベクトル $\vec{a} = (2, x)$ と $\vec{b} = (x+1, 3)$ が与えられている。 (1) $2\vec{a} + \vec{b}$ と $\vec{a} - 2\vec...

ベクトル内積ベクトルの平行連立方程式
2025/4/15

問題は、$Y = a^x$ と $Y = a^{-x}$ のグラフを図示することです。ただし、$a$ は定数であり、$a > 0$ かつ $a \neq 1$ と仮定します。

指数関数グラフ関数の性質単調増加単調減少対称性
2025/4/15

与えられた連立方程式を解いて、$x, y, z$ の値を求める問題です。 連立方程式は以下の通りです。 $x - y = 1$ $y + z = 1$ $z - x = -4$

連立方程式線形代数代入法
2025/4/15

与えられた問題は3つの小問から構成されています。 (1) 2次不等式 $2x^2 + 4x - 48 \geq 0$ の解を、選択肢の中から選びます。 (2) 2次不等式 $x^2 - 6x + a ...

二次不等式二次方程式絶対値判別式
2025/4/15

$x>0$ のとき、次の不等式を証明し、等号が成り立つ条件を求めよ。 (1) $x + \frac{4}{x} \ge 4$ (2) $(x + \frac{1}{x})(x + \frac{4}{x...

不等式相加相乗平均数式変形
2025/4/15

与えられた式 $-\frac{3}{4}x(16x - 12y - 8)$ を展開して簡単にします。

式の展開多項式分配法則
2025/4/15

(1) $x > 0$ のとき、$x + \frac{9}{x}$ の最小値を求めよ。 (2) $x > 0$ のとき、$x + \frac{9}{x+2}$ の最小値を求めよ。

不等式相加平均・相乗平均最小値関数
2025/4/15

$(\frac{\sqrt{5}+2}{2})^3$ を計算します。

式の計算無理数の計算展開累乗
2025/4/15