与えられた式を p=8390n+1 とします。ここで p は素数です。 この式を整理して、n について解くことを試みます。 まず、8乗すると、
p8=390n+1 次に、1を移行すると、
p8−1=390n 3乗すると、
(p8−1)3=90n したがって、n=90(p8−1)3 となります。 n は自然数なので、90(p8−1)3 が自然数になるような素数 p について考えます。 つまり、(p8−1)3 が 90=2⋅32⋅5 で割り切れる必要があります。 p が素数であることから、 p8−1 が 2,3,5 のいずれかで割り切れる必要があります。 p=2 のとき、n=90(28−1)3=90(256−1)3=902553=2⋅32⋅5(3⋅5⋅17)3=2⋅32⋅533⋅53⋅173=23⋅52⋅173=23⋅25⋅4913=2368475 これは自然数ではないので、p=2 は不適です。 p=3 のとき、n=90(38−1)3=90(6561−1)3=9065603=2⋅32⋅5(25⋅5⋅41)3=2⋅32⋅5215⋅53⋅413=32214⋅52⋅413=9214⋅25⋅68921 これも自然数ではないので、p=3 は不適です。 p=5 のとき、n=90(58−1)3=90(390625−1)3=903906243=2⋅32⋅5(25⋅3⋅4069)3=2⋅32⋅5215⋅33⋅40693=5214⋅3⋅40693 これも自然数ではないので、p=5 は不適です。 次に、p>5 の場合を考えます。p8−1 が 2⋅32⋅5 で割り切れるためには、p8−1=(p4−1)(p4+1)=(p2−1)(p2+1)(p4+1)=(p−1)(p+1)(p2+1)(p4+1) が 2⋅32⋅5 で割り切れる必要があります。 p>5 の素数に対して、p は 2,3,5 を約数に持ちません。 よって、 (p8−1)3 が 90=2⋅32⋅5 で割り切れることはありません。 したがって、8390n+1 の形で表せない素数は存在します。 n=90(78−1)3=90(5764800)3=2⋅32⋅5(26⋅32⋅52⋅401)3=2⋅32⋅5218⋅36⋅56⋅4013=217⋅34⋅55⋅4013 これは自然数です。
p=11 の場合も、n=90(118−1)3=90(214358880)3=2⋅32⋅5(25⋅3⋅5⋅11⋅40931)3=2⋅32⋅5215⋅33⋅53⋅113⋅409313=214⋅3⋅52⋅113⋅409313 これは自然数です。
2も3も5もこの形で表せない素数であり、他の素数も表せないものが存在すると考えられます。