与えられた方程式 $2x + \frac{2}{3}\pi = \frac{\pi}{2}$ を解いて得られた解 $x = -\frac{\pi}{12}$ が、区間 $0 \le x < \pi$ に存在するための操作として $\pi$ を加えることが記述されています。 質問は、なぜ$\pi$を加えることで、周期が半分にもかかわらずうまくいくのか、ということです。

代数学方程式三角関数周期一般解
2025/4/15

1. 問題の内容

与えられた方程式 2x+23π=π22x + \frac{2}{3}\pi = \frac{\pi}{2} を解いて得られた解 x=π12x = -\frac{\pi}{12} が、区間 0x<π0 \le x < \pi に存在するための操作として π\pi を加えることが記述されています。
質問は、なぜπ\piを加えることで、周期が半分にもかかわらずうまくいくのか、ということです。

2. 解き方の手順

まず、与えられた方程式を解きます。
2x+23π=π22x + \frac{2}{3}\pi = \frac{\pi}{2}
2x=π223π2x = \frac{\pi}{2} - \frac{2}{3}\pi
2x=3π4π62x = \frac{3\pi - 4\pi}{6}
2x=π62x = -\frac{\pi}{6}
x=π12x = -\frac{\pi}{12}
この解は 0x<π0 \le x < \pi の範囲に入っていません。この範囲に入れるために、π\pi を足します。
x=π12+π=11π12x = -\frac{\pi}{12} + \pi = \frac{11\pi}{12}
これは 0x<π0 \le x < \pi の範囲に入ります。
一般的に、2x+23π=π2+nπ2x + \frac{2}{3}\pi = \frac{\pi}{2} + n\pi を解くことになります。(nは整数)
2x=π223π+nπ=π6+nπ=(6n1)π62x = \frac{\pi}{2} - \frac{2}{3}\pi + n\pi = -\frac{\pi}{6} + n\pi = \frac{(6n-1)\pi}{6}
x=(6n1)π12x = \frac{(6n-1)\pi}{12}
0x<π0 \le x < \pi という条件から
0(6n1)π12<π0 \le \frac{(6n-1)\pi}{12} < \pi
06n1<120 \le 6n - 1 < 12
16n<131 \le 6n < 13
16n<136=2.166...\frac{1}{6} \le n < \frac{13}{6} = 2.166...
したがって、n=1n = 1 または n=2n = 2
n=1n = 1 のとき、 x=5π12x = \frac{5\pi}{12}
n=2n = 2 のとき、x=11π12x = \frac{11\pi}{12}
問題文には周期が半分とありますが、もともとの式が2x2xの形なので、周期がπ\piとなるようなsin(2x)やcos(2x)の解を求めている場合、一般解を求めるときにπ\piを足すことで解が求まるからです。

3. 最終的な答え

x=π12x = -\frac{\pi}{12}π\pi を加えることで区間 0x<π0 \le x < \pi に含まれる解が得られるのは、元の式が 2x2x を含んでいるため、周期が π\pi になるからです。一般解を求める際に π\pi を足すことで、区間内に含まれる解を求めることができます。

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